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アパレル店員の〇〇〇

2024/7/19(金) PM2:02記

昨日のお昼過ぎ,いつも通り焼酎で喉を消毒しながら,とあるファッションデザイナーのYouTubeを観ていた。

marka/MARKAWARE/Text/cash&barbaを手がける石川 俊介さんが出演されているチャンネル。

『石川俊介の〇〇〇』

洋服作りだけでなく動画も,他とは一線を画す内容なので,洋服好きの方はぜひご覧いただきたい。

舶来物のブランドが好みの私も,非常に魅力を感じるお洋服を製作されています。
国内では唯一無二かもしれません。

今回は,至近にUPされた動画で感銘を受けたワンシーンから,販売員の端くれとして思うことをつらつらとしたためますので,よろしければ最後までお付き合いください。

まずは,以下動画をご視聴の上,5:00あたりにご注目いただきたく。

お気づきでしょうか?

「×強度が強い」→「◯強度が高い」という様に,前後が分かる形で訂正されています。

時間にして1〜2秒です。
訂正後のテロップだけ載せたところで,誰も気にしない。
そもそも,強い弱いでも意図はしっかり伝わるはず。

それでも,どこが間違っていたのか詳らかにして全て愚直に掲載されている。

ご本人で動画編集されていないと思いますが,チェックしているはず。
或いは編集されている方のセルフチェックで修正したものか。
いずれにせよ,チーム力の高さが窺えます。

この様な方々が造るお洋服は素敵に決まっていますよね(お金貯めよう……)。

さて,上記の件から冒頭に記しました販売員の端くれとして思うこと…etcですが,言葉遣いは大事だなぁということ。

アナウンサーでもなければ,企業の営業担当でもないので,ラフな会話が許容される領域ではありますが,お客様へのプレゼンを生業としている訳ですから,それなりの正確さ丁寧さは必要だと常々考えているため,今回改めて身が引き締まる思いでした。


私が気をつけているのは,主に以下3つ。

① 老若男女問わず友達口調は使わない。
店員が思う以上にお客様は店員を見ていますから。
的外れな例えかもしれませんが,担任の先生にとって生徒は数十人でも生徒にとって先生は1人みたいなものでしょうか。

② 間違った日本語は極力使わない。
人対人の会話なので同調することもありますし,そもそも言語のプロではないので全ては叶いませんが,例えば「拘る」は接客で殆ど使いません。

③ 自身が説明できない言葉は使わない。
アパレル店員の常套句というか,当たり前に蔓延る言い回しでしっくり来ないものは避けています。特に「〇〇感」。丈感,やれ感,ドレープ感,こなれ感,落ち感等々…。"感" をつけないと成立しない言葉でもない気がします。


話し方の癖,無駄に多用している言葉,話す順序など他にも気をつけるべき点はあるはずですが,それだけでなく相手によって臨機応変にワードをチョイスすることも大切です。

正直,地方の小規模小売店に勤めるパートタイマーに,社外は愚か社内でもそこまで求められていない気がしますが,私らしく振る舞うには大事なこと。

不惑目前の年齢ですからね。
一般的な企業なら係長,出世頭なら課長になられている方もいるはずで,お客様のボリュームゾーンはアラフォー・アラフィフの方々です。

そういう方々を相手に売買の交渉をする訳ですから,どれだけ良い商品を扱っていても店員の対話力が乏しいと評価されては,来店数の低下に繋がりかねない。

兎にも角にも実店舗で販売する以上,言葉とは丁寧に向き合おうと,背筋を今一度正すよう奮い立たせてくれた『石川俊介の〇〇〇』で拝見したプロ意識高いワンシーンでした。


以上,いつか石川さんにお会いできますように。


追伸.
本記事で触れた私見は『洋服屋としての心構え』と題してYouTubeでも投稿しておりますので,ご覧いただければ幸甚です。

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