結納はこれまた宇宙人との交信

私とIさんの結納の日がやってきました。

私が着物を迷っていたら、父親がそっちの、派手な方でいいで、と、高い方を、勧めてきたのには、意外で

愛を感じました。

その着物は本当に素敵でした。

向こうも着物姿で現れました。

この日のことは、あんまり覚えていないのですが


向こうの親が息子のIさんの自慢ばかりしてくるので

うちの父親が…めちゃ、面倒な顔してて(すぐに顔に出るタイプです。苦笑)対抗して

しかも、酔っ払って、立膝立てて「うちの娘は、自分からガールスカウトに入りたいと言い出して、
自分から入って、何でもできるんすわ!」

と、言い返して話の流れを変えたのには、びっくりしました。

ありゃりゃ〜

決して向こうの顔だけを決して立てない、うちのお父さん方式。

その後も、倍返しと言わんばかりに、娘(私)の自慢をして

「まあ、1人にしても生きていける女だ!とか、放っといたら、大学受かってそのまま突き進んでったんですわ〜うちは純粋培養ちゃいますさけー!」とか、嫌味まで。笑。

しかも、父だけ酔っ払ってて。

相変わらず向こうは一滴も飲まず。

常識的には、男側の向こうの家に合わせないといけないものだと思うのですが

うちの父親は

んな訳ないないやろ?!なんでや?

と、ずっと言ってました。

結納の後、向こうの父親が、
「もう結納も取り交わしましたし、

破談になりましたら

結納金3倍返しですし。」


って私の目を見て、言ってきて、心の中でひっくり返りました。

さすがにそれは意義ありです。父親が、30万相当の時計をIさんに結納金返しに、渡していたのを知っていたからです。

また、金か!

父親が、3倍かなんか、知らんけど!

と、怒って帰って行きました。

両家は限りなく合わないし何なら対極にいる。

そんな私とIさんて、合うんだろうか……。

散々な結納でした。

親たちが帰って、私たちは着替えて、デートをしました。

緊張が解けて、美味しいパフェ屋さんなど行って、少し気が晴れて、病棟の話とかしてて

Iさんが「そうだ!夜景見に行こう!」

って、どっかのビルに上がって行きました。

私が「うわぁーあの辺りすごく綺麗!」と指差すと

Iさん「そこは、欲望の街だから、見てはいけない!」と言いました。

多分風俗街とかです。

私そこで働いてたんだけどなー。
とは言えず、

私「Iさんはそういうところへ行ったりしないの?」

Iさん「絶対に行かない!病気が怖いからね。」

あ、そ。

という感じでした。

ただ、この日のデートは、あまり覚えてないのですが、距離が縮まった気がしました。

また.私のマンションに来てねーと言ってお別れしました。

また病棟のみんなにお土産持ってって、話しまくると.とりあえず結納終わって良かったね!と、言ってくれました。

私は結納🟰婚約が終わって、何かが歯に挟まった様な気分になりました。
来る日も来る日もIさんというよりかは、

Iさんの父親と母親の顔と、結納金3倍返し!が憂鬱でした。

もう、後には戻れないんだ。




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