見出し画像

感想を語り合う楽しさ

https://note.com/iccoka_ii/n/n36c30ce6383c

この記事で書いてた「輪るピングドラム」を見終わりました。

見終わった当初思った感想は、こちらに書いたのですが

今日、紹介してくれた人と感想を話し合いましたら、どんどんその世界のおもしろさに気付くというか、新しい見方に出会える、解釈を得れるんですね!

この物語のモデルには地下鉄サリン事件があるらしいのですが、でも、私はそのことよりは狂った世界を(私にはそう見えた)変えようとする一人の父親の姿の方が強く見えたし、人を愛するからの狂気というか、守ろうとするからの排除と感じたのです。

でも、この作品の歪みって『こどもブロイラー』なる、『要らない子ども』を透明=処分する施設があることだとも思ってるんですが、話してて、「そういう社会があるのに普通に暮らしてる大人たちって、怖いよね」って、お互い、頷き合っていたけども、冷静に考えると貰い手のいない野良犬や野良猫の行き着く先は正に『こどもブロイラー』で、私たちは物語の中の大人たちと同じことをしてる訳なんだよなって……もちろん、それを失くそうと活動されたり、引き取ったりされてる人たちはいるんですけど、大部分、わかってるけど、自分の日常の話まで引き寄せることなく、見て見ぬフリをしてて、自分もその一人で、だから、私も怖い世界の人の一人だったんだなって……

愛される子ども、愛されない子ども。
言葉を変えると、選ばれた子ども、選ばれなかった子ども。
この世界を隔てている価値観も消費社会の象徴だとも感じた。

本当は唯一無二の存在のはずなのに、要望に叶わなければ、捨てる。

これも野良犬、野良猫と同じだし、社会で誰かに雇われて働いてる人みんなに当てはまるのではないかとも思う。

客観的に見ると、狂ってると言えるこの状況は日常で、それをこういうアニメを見たり、コロナでの自粛生活によって距離をあけることで初めて気付くし、経験を経なければ、伝わらない言葉も伝えることが出来るのではとも思うし、私がIccokaを作ったのは『死産』の現状の一側面を伝える為に作品を上演する目的だったから、このアニメと同じことをやっていたのかなぁと……制作者の方の意図をわかっていないから、これは私の勝手な解釈なんだが……

最終話で、二人の兄弟のある光景。
私はただ???と思ってたけど、教えてくれた人はあれは精神的な側面を見せてたんじゃないか?と。

ほー、新解釈!なるほどと思いました。
二人とも追い詰められてるから(他の人もですけど)、あの姿だと顕著にわかる。

このアニメ、見た目、可愛らしいですけど、ほんと12話以降展開が激しい。
仮面の下に隠れていた全てが露見し、秩序が崩れていくんだけども、そこまで行かないとわからないこともあるし、そこを経ないと気付けない気持ちもある。

愛なんてのが、その代表格なんじゃないかな。

日本人なんで、「愛してる」なんて言葉を口にする人は少ないかもしれないけども、この作品を見て、世界が狂っても好きな人を愛したいというのは、初めて腑に落ちた気がする。

でも、リアルで体験するなら、日向ぼっこしながら、好きな人とのんびりするのがいいですね。

noteに書いたことは、今日話したからドバーと溢れてきた想い。

やっぱり人と分かち合うのって、いいね。

出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!