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【テクノロジーで新しい書を考える_10】作品制作のご依頼編

書に馴染みのない方や異なる言語を使う海外の方にも伝わる表現を求めて、Lancersが運営する新しい働き方LABLenovo Glasses T1を使用し、Mikiさんと新しい書のカタチ作りに挑戦している。

あたらぼの実験が始まって約半年間、試行錯誤を重ねながらたくさん書道AR(拡張現実)の作品を作り、たくさんの方々に鑑賞してもらってきた。

嬉しいことに、書道ARの制作や発表の機会のお話が来るようになった。


1.茶事での掛軸

書道と深い関係があるということで、茶道を習い始めて1年半。12月上旬に京都嵐山 天龍寺「宝厳院」で行われる茶事に出席することになり、薄茶席でのお軸を任せてもらえることになった。初めての茶事への参加。京都嵯峨野の中でも一番美しい紅葉と称されていて、由緒正しきその場所に来られるだけでもドキドキする。場所が場所だけに錚々たる方々が集まるらしい。席主でもある師匠にこの活動について説明し、お軸から文字を飛ばしてよいか尋ねてみた。快諾してくれた。出席者は審美眼にもすぐれた方々だというのに。お床にスマートグラスが荘られる日が来るなんて。
お軸は、フォトグラファーのお写真と自書でコラボ制作する。茶席のテーマをより感じてもらえるような仕掛けを施す予定。スマートグラスから覗いた掛軸に、観る者は何を感じるのか。拡張現実はフィジカルな作品に何を付加してくれるのか。
大口を叩いたものの、ただただ緊張する!


2.『青の洞窟 SHIBUYA』クリスマスマーケット

もうひとつは、よくご一緒させて頂いているSHIBUYA Well-beingラボを率いるTAMA Freedom様とのご縁で、12/1~ 25に渋谷で開催される青の洞窟 クリスマスマーケット神南SLOTH」のテントブースにて、12/11(月)に1日限定 書道AR体験会を実施できることになった。2019年は320万人来場した渋谷の一大イベントで、真っ青なイルミネーションがなんとも幻想的。
ここでは、Mikiさんと共同制作した作品を鑑賞してもらう。
青の洞窟でどんなふうに輝くのか楽しみすぎる。
当日はイルミネーション点灯の前後で、内容を変えてお届けする予定。



新しい書のカタチを求めて作り続けてきた作品が、興味関心を引くものになってきたのはすごく嬉しい。そして、今回いただいたお話はどちらも大舞台で身に余る思いではありますが、楽しんでもらえるよう精一杯頑張ります!



※機材のみ、レノボ・ジャパンから一時貸与を受けたものです。内容はメーカー・代理店から独立して検証・執筆されています。


今までの実験の様子はこちらから

Mikiさんの実験の様子はこちら

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