これまでのキャリア観を振り返る

初めて書いた入社エントリ、たくさんの方に読んでいただきとても嬉しいです。ありがとうございました。
今回は過去にフォーカスし、自分のキャリア観の遷移を書いていこうと思います。

幼少期〜高校生:実体験から薬剤師を目指す

幼稚園は月の半分を休んでしまうくらい体が弱く、熱を出せば「このまま死んでしまうのではないか」と不安になって泣き出す子どもでした。
そんなときに嫌々飲んだ薬は体調を治してくれる。その薬を渡してくれる薬剤師さんは神様のような存在で、幼稚園生の頃から高校生の受験間際まで将来の夢は薬剤師でした。

高校生〜大学生:薬をつくる存在を知る

薬で人の命を助ける方法は薬剤師しかいないと思っており、高校3年生の途中まで薬剤師になるため薬学部(6年制)に進む道しか考えていませんでした。

当時の担任の先生に「何故薬剤師になりたいの?」と聞かれ、上のようなことを話したところ「薬剤師でしか薬で人の命は助けられないの?」と返ってきました。この時の衝撃はとても大きかったことを覚えています。

そこでわたしは初めて薬に関わる仕事を探し、薬剤師として目の前の患者さんと向き合うことではなく、新薬を創って目の前にいない患者さんたちの命も救うために医薬品の研究職に就こうと目標が変わりました。

大学院生:医薬品開発の難しさを目の当たりにする

研究室に入ってからはほとんどの時間を研究室で過ごしました。
わたしの分野は創薬研究における基礎の部分で、医薬品になるかもしれないシード化合物を探索する研究でした。毎日スクリーニングをして、新規化合物か?!と思っても追究すると既知化合物…という一喜一憂を繰り返し、当たり前ではあるものの「医薬品を開発することは難しい」と体感しました。

学外活動:ヘルステックへの興味のはじまり

大学・大学院生の期間は、学生団体の所属をきっかけにSNSへの関心がとても上がった時期でもありました。
140字にまとめた文章が会ったことのない人の目に触れる感覚は、怖さよりも喜びが大きく、どうすれば多くの人に見てもらえるかを考えることも楽しみでした。

そして大学院生時代にはいくつかのIT系の企業さまでライティングの仕事をさせていただいていました。その情報を必要とする誰かにとって分かりやすいものを届ける大切さは、これら経験によって学ぶことができたと思っています。そして「ヘルステック」を知ったのはこの頃でした。

就職活動:今やりたいことと少しの保身

主に学校というインプットの場で関わってきたヘルスケア業界、そして学外のアウトプットの場で興味を持ったIT業界、両方できたら最高!という思いで就職活動を始めます。

この頃には入社エントリにも書いた大きな指針は持っていました。

患者さんにより近いヘルスケアサービスに携わりたいな、正しい医療情報を正しく手に入れられるようになるといいな、そしてひとりでも多くの人が健康でたのしい日々を送れるような環境づくりに関わっていきたい、という気持ちでした。これは今のわたしの人生におけるミッションでもあります。

方法に拘りはなく、達成できればよかったので「就活の軸は?」と言われても「ヘルスケアとITがやりたい」ということだけ。あとはその時の自分の気持ちがどこに強く惹かれるかを大事にしていました。

製薬会社への興味が強かったこと、BtoBのヘルステックにも関心があったこともあり、新卒入社する会社を選びました。

一方、当時ヘルスケアスタートアップには興味はあったものの選択肢に入らなかったのは、ハードルが高く、今や死語になりつつある「大企業vsスタートアップ」のような構図も無意識に思い描いていたからだと思います。

転職活動:コトに不要なものを捨て去った

社会人になって4年が経った頃、自分がやりたいことを実現するために会社の規模なんて関係ない気がするな〜という感情が芽生えました。

会社が有名なら自分もすごいわけではない。肩書きがあっても実力と比例するわけでもない。そう考えるとと、会社の姿や肩書きといった外向けの姿より、何をどうするかを大事にしたくなってきました。

雑に言えば「よい環境でやりたいことを実現できたらそれだけでハッピーじゃん?」という感じです。

いま:よさそう風

詳細は別のnoteで書くので、今は敢えて「よさそう」「風」と濁しています。少なくとも言えるのは、とても楽しい。

Aikarin(@ica1299






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