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rootというデザインファームがインキュベーション運営に携わる理由

こんにちは!root採用広報担当です。

私たちrootは「Design Doing for More〜デザインの実践を個から組織・事業へ〜」をビジョンに、クライアントの事業と組織の成長によりそい、デザインを実践しようとする人々を支え、世界をより良く前進させていくことを目指すデザイン会社です。

先日rootは「Quest 虎ノ門」に本社オフィスを移転しました。
新オフィスとなる「Quest 虎ノ門」は、独立系ベンチャーキャピタル(VC)のプライマルキャピタル(代表パートナー:佐々木浩史氏)と共同で運営するインキュベーションオフィスです。

「Quest=探求」という名の通り、起業家を中心にエンジニアやデザイナーなどが集い、事業の立ち上げ機会、成長機会を“探求する”場となっています。
オフィス移転の背景や想いについては、プレスリリースにもまとめておりますので、こちらをぜひ、ご覧ください!

なぜ、デザインファームであるrootがインキュベーションオフィスの運営に携わることになったのか。インキュベーションオフィスの運営について、CEOの西村がプライマルキャピタル代表パートナーの佐々木氏と対談した内容をお届けします。


10年以上前からの関係性、西村と佐々木氏の出会い

西村:佐々木さんと初めてお会いしたのは、たしか2011年ごろでしたよね。

佐々木:懐かしいですね(笑)。渋谷で開催されたスタートアップ体験イベント「Startup Weekend」で会いましたね。西村さんはその前のStartup Weekendで優勝しており、卒業生というかたちで参加されていたのを覚えています。

西村:当時はまだrootを立ち上げる前で、制作会社でデザイナーとしてはたらいていました。Startup Weekendで開発したプロダクトが優勝したのをきっかけに、そのときのメンバーでチームを組み、開発を続けていくことになったんです。イベントで利用するプロダクトだったので、多くの人に使ってもらう目的で運営にも関わり始めたんですよね。

佐々木:そこでの出会いからなんだかんだで、もう10年以上の付き合いになりますね。

西村:rootは2012年11月に佐々木さんと共同創業したのですが、もともとはイベントを軸にしたプロダクトをいくつか開発していたんです。プロダクトデザインと事業・マーケをそれぞれ分担しながら複数サービスを立ち上げるものの、なかなか上手く立ち上がっていかず……。最終的には、デザイン会社としてスタートアップの立ち上げを支援していく方向に舵を切っていくことにしました。

佐々木:そこから西村さんはデザイン会社を経営し、私はベンチャーキャピタリストとしてファンドの運営に携わっていく、というかたちで分岐していきましたよね。

西村:ただ、お互いがやるべきことをやる中でも接続できる部分は接続していたんです。それこそ、佐々木さんが投資されているスタートアップのデザイン面を支援していました。

佐々木:ニュースアプリ「Gunosy」の創業期のUIデザインをデザイン会社のグッドパッチが担当した、というのはスタートアップ業界では有名な話です。こうした事例のように、スタートアップのプロダクト立ち上げ段階からデザイン会社がUI/UXをサポートする/適切なサポートを受けることで立ち上げ角度を上げたい、といったニーズはあるんだろうなと思っていたんです。

実際にインキュベイトファンドのアソシエイトとしてはたらいている中でも、入り込んで近い距離でサポートさせていただいている関係値の投資先には、rootにデザイン面をサポートしてもらっていました。そこで一定の成果が出ていることも分かったので、自身が独立してプライマルキャピタルを設立した後も、初期の投資先でも多くの会社をサポートしてもらいました。

西村:創業期のスタートアップにデザイン面から関わっていきたい思いはあったのですが、
企業側もリソースに限りがあるので、なかなか難しい部分がありました。そうした中、佐々木さんの投資先のスタートアップ企業を支援するというかたちで、立ち上げ期をデザイン面から支援する経験ができたのは良かったです。その経験がいまのrootの原形をつくったのではないかと思います。創業まもないスタートアップ企業の経営者と膝を突き合わせて、何を実現したいのか、どういうプロダクトにしたいかを話せたのは良い経験になりました。

受発注を前提とせず、事業立ち上げに挑戦できる機会を場から作る

佐々木:rootにはプライマルキャピタルのファンドにもLP出資してもらっていますし、投資先のサポートもしてもらっていました。プロダクトに関する相談は基本的にrootにしかお願いしない、というくらい信頼を置かせてもらっています。

また、最近は数年前と比較しても、ローンチ時に求められるプロダクトのクオリティが格段に高くなってきています。当たり前の基準が上がっている昨今では、身近なデザイナーとプロダクト開発をするだけでなく、rootのような会社にデザイン面をサポートしてもらうことの価値は間違いなく高くなってきています。

プロダクトの仮説検証の段階からrootのようなデザインのスペシャリストの方々と触れ合うことは、スタートアップ企業にとってすごく重要ですが、受発注を前提としてしまうと関係性が構築しづらくなってしまいます。そのため受発注を前提としない状態で、何か近い距離で仕事ができる環境があったらいいなと思っていたんです。

プライマルキャピタル 代表パートナー 佐々木氏

西村:受発注を前提としない、というのはroot側も求めていたものでした。自分がスタートアップの立ち上げ期の支援を何度も経験しているので、そのカオスさや面白さは知っていますが、すべてのデザイナーがそういうわけではありません。

スタートアップの立ち上げ期の支援に挑戦できる機会を提供するという意味でも物理的な場所を持つことは重要だと考えていました。そうした中、プライマルキャピタルと共同でインキュベーション施設を持つことができるという話があり、「ぜひ」というかたちでジョインしました。普段、デザイナーが仕事をしている中で事業の立ち上げに関われる機会はそう多くありません。「Quest 虎ノ門」という場所を通じて、起業家たちとコミュニケーションをとることで、彼らが考えていることへの感度をあげていくことができます。そうすれば、きっとデザイナーにとっても意義のある場所になっていくと考えています。

佐々木:最初に「場所を持とう」というコンセプトを考えたときは、そもそも施設すらも見つけられていなかったんです。「できたら面白いよね」という思いをようやくかたちにすることができました。今後は、新しいことに本気で挑戦する人たち、頑張れる人たちが集まるような場所にしていかなければいけないと考えています。

立ち上げ期を支援できるデザイナーをもっと増やしていきたい

西村:これはrootに限った話ではないですが、さまざまなデザイナーと話をする中で「事業の立ち上げをやりたい」という人がここ数年で増えているなと感じています。ただ、創業期のスタートアップに転職する、というリスクを取ることができる人は多くありません。現状、事業の立ち上げに関わるための入り口がどうしても限られてしまっているんです。

ただ、「Quest 虎ノ門」があることで、事業立ち上げに関するノウハウも蓄積することができますし、どういった関わり方をすべきかもアドバイスできます。

今、デザイン業界は人が足りておらず、立ち上げ期を支援できるデザイナーも数えるくらいしかいません。rootとしては事業の立ち上げに挑戦できるデザイナーをもっと増やしていきたいですし、そこへのアクセスのハードルを下げることでデザイナーの流動性も高めていきたいと考えています。

立ち上げのノウハウを蓄積させつつ、立ち上げを経験できる機会を提供できる場所として発展させていき、色々なデザイナーが集まってくれるようになるといいですね。起業家は佐々木さんのフィルターを通して、挑戦心に満ちたユニークな人たちが集まってくると思うので、デザイナーもそれに見合うような人たちを集めていきたいと思っています。rootとしては、そこもひとつの挑戦になっていきます。

株式会社ルート CEO 西村

佐々木:もう少し落ち着いたら、入居者向けにデザインや組織の勉強会などもやっていきたいなと思います。「Quest 虎ノ門」を人が集まる価値のある場所にしていきます。

西村:rootは事業の立ち上げだけでなく、グロースの過程も支援していくことができる構造にしています。「Quest 虎ノ門」の運営を通じて、さまざまなスタートアップ企業と関わりを持ち、事業の立ち上げからグロースまでを支援できるデザイン会社としての実績をつくっていきたいです。rootの組織も拡大していく予定なので、事業のスケールに応じて必要な体制づくりや支援ができていくと、さらに面白くなっていくのかなと考えています。


対談でもあった通り、さまざまなスタートアップ企業やそこではたらく人とのネットワークを構築するべく、7月頭にも第7回目となる自社イベント”デザすぷ” を開催予定です。
”デザすぷ” は、社外のデザイン活動に関わる皆さんとノウハウや情報交換・交流を目的としたイベントであり、今回は各社をお招きし、「ミドルベンチャー企業からメガベンチャー企業におけるデザイナーのキャリア」をテーマにパネルディスカッションを予定しています。

詳細については、公式X(@ic_root)でも発信していきます。
また、イベント内容はレポート記事としてもリリース予定ですので、そちらもぜひお楽しみにお待ちください!

rootでは共にビジョン実現できる仲間を探しています!

私たちは、「Design Doing for More〜デザインの実践を個から組織・事業へ〜」をVisionに、様々なフェーズのクライアントの事業と組織の成長を共に実現するデザインパートナーです。

rootは2024年5月に、事業規模の拡大に伴い、将来的な人員増強に対応できるオフィスフロア面積を確保し、よりオフラインの取り組みを活性化させられるよう、本社オフィスの移転を行いました。

新オフィスとなる「Quest 虎ノ門」は「Quest=探求」という名の通り、起業家を中心にエンジニアやデザイナーなどが集い、事業の立ち上げ機会、成長機会を“探求する”場となっています。

rootは、創業期より事業の立ち上げからPSF(プロダクト・ソリューション・フィット)、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)に向かっていくスタートアップの支援にも力を入れています。

今後もスタートアップの支援に加えて、イベントの開催、さらにはデザイナーのネットワークが構築できるような場づくりを積極的に行い、Design Doing for Moreの実現を加速させていきたいと考えています。

クライアント支援の立場から、1つでも多くの企業のデザイン実践に取り組み、組織の中にその経験と体制を残し、持続的な事業の成長にデザインが活かされる組織を増やしていきたいと思われる方。共に、Design Doing for More〜デザインの実践を個から組織・事業へ〜を実現していきましょう!

ぜひ、ご興味ある方、一度カジュアルにお話ししませんか?ご連絡お待ちしています!

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