小説2

カクヨム小説をいかに宣伝するか――小説NebulAI.HOSXI 2000PV突破御礼!

サイバーセキュリティ小説コンテストに応募中の小説NebulAI.HOSXIが、本日2000PVを突破しました。ありがとうございます!!!

なろうに比べると、カクヨムで1000PVを突破するのは難関だと言われていますが、3/31連載開始で、5/12に1000PVを突破、5/20に2000PVを突破。PVだけでいえば、一週間で1000PVを獲得したということになります。

再現性のあることなのかは分かりませんが、備忘録も兼ねて、現時点で得たと思っている知見を共有したいと思います。

1. 面白い小説を書こう

大前提ですね。筆者の小説は最高に面白いです!!!!
ほ……ほんまやで……!
(大量に冷や汗かきながら)

というわけで、ここから先はすべて邪道です。でも、邪道は邪道でも小説は読者に読んでいただいてなんぼですので、恥を忍んで邪道を突き進みます。

2. 呼び込みはカクヨム内部よりTwitter

アクセス解析を見ていると、カクヨム内部からの流入よりもTwitter経由の流入のほうが明らかに多いということが見て取れます。もちろんTwitterでの宣伝に重点を置いているというバイアスはかかっていますが、カクヨム単体ではPVを獲得しづらいというのが実態でしょう。

ランキングに載れば話は違うのかもしれませんが、コンテスト応募作はランキングに載らないですからね……。

3. 印象的なイラストで差を付けろ!

カクヨム内部ではイラストを掲載する機能はありませんので、Twitterでイラストを添えて呼び込みを行います。

NebulAI.HOSXIでは、以下のようなイラストを宣伝に用いてきました。

第1弾

第2弾

キャライラストは、アニメ「こうしす!」の作画・キャラデザでお世話になっている、るみあ(@soumiya_11)さんに依頼しました。そして、背景は自分で作画しました。

特に、第2弾のイラストはビックリするほど効果てきめんでした。なぜか分かりませんが、考えられる要素は以下の通りです。

・インパクト! 
 ・縞模様がかなり目を引く
 ・よく見たら手錠! →気になる
・キャッチコピーが第1弾に比べて第2弾のほうが想像をかき立てられる
・別作品からゲスト出演のキャラクターが登場 
 (アニメ「こうしす!」参照)

ちなみに、

とのことですので、ぜひ。

4. ハッシュタグ!

こんな感じで、ツイートしました。

今回からちゃんとハッシュタグを付けたのも効果的だったと思います。

5. どケチ運用でプロモツイートせよ

これはいつか独立したエントリーで書きたいのですが、プロモツイートをどケチ運用するという方法です。

執筆しながら宣伝までするのはどう考えても無理なので、ツイートを勝手に宣伝して貰える方法が必要です。そうすると、プロモツイートが一つの有力な選択肢となります。

プロモツイートの良いところは、適切な設定をすれば、リンクをクリックされたときだけに課金されるということです。(設定を間違えるとヤバイです)

使い方などの詳細は他のサイトの解説記事に譲りますが、Twitterのプロモツイート、実は個人でも発信することができます。でも初期設定でオススメされるままにやると、あっという間に高額になってしまいます

筆者が導き出した現状の運用方法は以下の通りです。

・クイックプロモートは使わない
・キャンペーンの目的は「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」を選ぶ
・1日の上限予算金額を250円に設定する
 (必要な日に限って1000円に設定する)
・予算総額を設定する
・上限入札単価:15円(入札額が低すぎますという警告は無視)

クイックプロモートは細かい事を考えずに予算を広告にジャンジャン注ぎ込める人用ですので、リンククリックだけでは、費用対効果はあまりよくない印象です。あっという間に5000円ぐらい使って終わるみたいな感じです。ですので、絶対にプロモツイートは手動設定しましょう
(オートプロモート機能は試したことがないので分かりませんが、毎日ツイートしないとだめなので大変だと思います。ただ、毎朝こまめに宣伝できるツイ廃の方はオートプロモートの方が費用対効果は良くなるかも知れません。)

キャンペーンの目的は、今回は小説への誘導ですから、「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」を選びます。このタイプはリンクのクリック時のみに課金されます。他のタイプだと、リンクのクリック以外のどうでもいいところでお金を取られてしまう場合があります。

1日の上限予算金額は250円にします。なぜ250円かというと、特に理由はありません。こうすると、月あたり8000円ぐらいで広告を運用できる算段です。もちろんこれでも高いと思いますので、1日の上限予算金額を100円ぐらいにしても良いと思います。

予算総額はちゃんと設定しておきましょう。思わぬ設定ミスで大金を請求されることがないようにするためです。

最後に、上限入札単価ですが、これは15円ぐらいでOKです。「入札額が低すぎます」という警告が表示されますが、無視しましょう。15円でも普通に配信されます。5~10円だと全然配信されないときがあったようにも思いますが、それでも配信されるときは配信されます

入札単価というのは、この場合「リンククリックあたり何円払います」という単価を入札して、その時に同時に広告を配信している他の人より単価が高ければ配信されるというもののようです。「クリックしてくれたらいつでもいいや」という前提なら、推奨金額未満でも全然問題ないのです。

入札単価が15円ならば、100回クリックされても課金額は1500円です。1000回クリックされても1万5千円……いやこれはちょっと高いかな。

全然クリックされない……というときはさっさと諦めて別のプロモツイートでやりましょう。確かに条件入札単価を上げれば配信される時間が増え、クリック率も上がりますが、お金の無駄です。

あと、蛇足になりますが、プロモツイートを広告作成画面から作成するのではなく、通常のツイート(広告作成画面では「オーガニックツイート」の表記)をしてからプロモツイートに使う方が絶対に良いです。なぜならプロモツイートは通常ツイートと異なり、自分やフォロワーのタイムラインには流れないためです。


最後に

ここまで書いておいて何ですが、Twitterで宣伝しても稼げるのはPV数だけです。カクヨムのランキングでは「★」での評価が重要ですが、「★」で評価できるのはカクヨムのユーザーだけです。

ツイートを見て読んだ人がたまたまカクヨムの登録ユーザーでなければ、「★」は頂けないと考えた方が良いでしょう。プロモツイートで見た程度の、ユーザー登録しなくても読める作品を、わざわざユーザー登録して「★」評価しようという酔狂な人は多くありません。

「★」をたくさん頂くためには、銀の弾丸なんてものは存在せず、地道に以下のことに取り組むしかないのだと思います。

・作品を面白くすること
・カクヨム内でファンを獲得すること
・カクヨム内で作家同士の繋がりを作ること
・継続的に作品を出し続けること

ハードル高い……。


宣伝!

2000PVを達成した小説「NebulAI.HOSXI // アップデートは三世紀後に」はカクヨムにて無料で連載中です。

もしもアンドロイドに300年間アップデートが来なかったら——

時は24世紀——ヒトが滅びた後の世界。新人類の人工生命体『NebulAI』たちは、コンピューターウィルスの伝染病『ハリマ熱病』の大流行により、滅亡の危機に追い込まれた。21世紀から召還された研究者の嵯峨忠志は、警護官のホシとともに、サイバーパンデミックの脅威に立ち向かう!

AI脅威論などが現実問題のように語られる昨今ですが、セキュリティ的にはシステムが古くなっていくのにアップデートが来ないAI達のことをもっと心配するべきではないでしょうか。

そんなところから着想した物語です。今流行の異世界転移的な要素もあるSFファンタジーですのでぜひ!

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