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敗れし少年の歌へる 宮沢賢治【朗読】

美しい星空の写真をplanetarian_t様ありがとうございます。
詩の朗読をしました。
お楽しみいただけましたら嬉しいです。

敗れし少年の歌へる
宮沢賢治

ひかりわななくあけぞらに
清麗サフィアのさまなして
きみにたぐへるかの惑星の
いま融け行くぞかなしけれ

雪をかぶれるびやくしんや
百の海岬いま明けて
あをうなばらは万葉の
古きしらべにひかれるを

夜はあやしき積雲の
なかより生れてかの星ぞ
さながらきみのことばもて
われをこととひ燃えけるを

よきロダイトのさまなして
ひかりわなゝくかのそらに
溶け行くとしてひるがへる
きみが星こそかなしけれ
   

青空文庫より「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房


空が暁に染まりゆき、その光に宝石のような星が溶けていく。そのさまに君を想う。(私の意訳ですが)そんな詩になります。



その美しい色を思い浮かべると素敵な気持ちになるので、お写真等フリーサイト様より引用させていただきました。ご参考にどうぞ。

・サフィア

サファイア(sapphire)は、呈色コランダム(Al2O3)のうち、赤色(ルビー)以外の鉱物の総称。 歴史的経緯から、「青色」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」に由来する名で呼ばれ、蒼玉、青玉(せいぎょく)とも呼ばれる。 酸化アルミニウムの結晶で、モース硬度はダイヤモンドに次ぐ9。宝石として用いられる。
Wikipediaよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2


・びゃくしん

ビャクシン属(柏槇属、ビャクシンぞく、学名:Juniperus)は、ヒノキ科の針葉樹の1属。ネズミサシ属とも呼ばれる。 樹高は、ハイネズの様な低潅木からイブキの様な高木まで様々である。匍匐性の品種も見られる。樹皮は赤褐色で、縦方向に薄く長く剥がれる。葉は短く茎に密着し、互いによりあって葉の付いた枝は棒状の外見を持つ。時に針状の葉を持つ枝が見られ1本の木に混在する。雌雄異株で、他の針葉樹と違い乾果ではなく、漿果状の球果をつける。 ビャクシン属のセイヨウネズの球果はジュニパーベリーと呼ばれ、ジンの香りづけに使われる。中国では檜(桧)と書かれ、日本で見られるヒノキは大陸には分布していない。
Wikipediaよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E5%B1%9E


・ロダイト

ばら輝石(ばらきせき、薔薇輝石、rhodonite、ロードナイト[1])は鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種。「輝石」とついているが輝石の仲間ではなく、準輝石に属する。名前はギリシャ語でバラを意味するrhodonに因む。 化学組成はCaMn2+3Mn2+(Si5O15)(2019年までは(Mn,Ca)5Si5O15とされていた→下記)。三斜晶系。 菱マンガン鉱とともにマンガン鉱床に産出する。バラ色に近い色合いを持つことから宝飾品として加工されることが一般的で、鉱石としての利用は少ない。ごくまれに透明な色の石も採掘される。 日本では、岩手県の野田玉川鉱山で採掘される。
Wikipediaよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B0%E3%82%89%E8%BC%9D%E7%9F%B3





ひかりわななくあけぞらに、という始まりのところが好きです。






あけぞらの光……こちらでは、うつくしい朝の日光をのむことができます。

注文の多い料理店の序文です。

……わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、どんなにねがふかわかりません………



寒くなってきましたね。
あなたが今夜よく眠れますように。

そして明日、朝のうつくしい日光をのむことができますように。








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