トム・ヴァンダービルト(2018)好き嫌い 行動科学最大の謎

好き嫌いが激しく、こだわりが強い私の好き嫌いを選択する際どのような影響を受けているのかが知りたくてこの本を取ってみたが、これといった答えは示されておらず、好き嫌いはどのように表れているのかが書かれている本だった。ただ、情報量はかなり多く、飛ばし読みをした。

わかったことはこれ。
・好みは星評価ではなく、私たちの行動そのものである
・好みは文化や環境も影響する
-> 映画の見方で、その人の階級がわかる

ネットフリックスのレコメンド機能についての話が非常に興味深かった。
映画を視聴し、星で評価したものを基準におすすめするのではなく、視聴者がいつみるのか、どこで見るのか、いつ中断したのか、何を検索したのかなど、これらがその人の好みのシグナルである。ネットフリックスは全てを知っている。しかし、視聴者は行動とギャップが存在する。トッド・イエリン(ネットフリックスのプロダクトイノベーション部長)は「自分はこうなんだと知りたい。理想の自分を思い描いて自分に嘘をつくことさえある。」と述べている。

【感想】
好みは「こうありたい」といった願望の表れであると思った。
では願望の強いひととそうでない人の違いは何か。願望に影響を与えるものはなんなのかが気になった。


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