ましろ雪のコットンパールネックレス&ブレスレット
【旅する飾り屋の話 ―ましろな世界―】
ある冬の日、飾り屋が窓の外を見ると外は真っ白に雪化粧されていた。
トランクが外の様子を見たいというので一緒に外に出てみると
道も丘も森もすべてが白く染められていた。
あまりにも白すぎて飾り屋はこのまますべて消えてしまうかのような気持ちにすらなった。
しかしトランクは全く別のことを考えていた。
『うわあ、世界がスケッチブックみたいだ!何を描いてもきっと綺麗に映えるよ!』
はつらつとしたその声に飾り屋はハッとした。
『ねえ、せっかくだからこの雪で飾りを作ったら?きっと何にでもあう素敵な飾りになるよ。』
トランクがそういうので飾り屋は降る雪の結晶を一つと小さな雪玉を使って真白な雪の飾りを作った。
『白い雪の飾りは春待ちの飾り♪綺麗な色を目立たせる上品な飾り♪』
トランクのそんな陽気な鼻歌を聞きながら寒いから帰ろうかと飾り屋は言った。
帰り道、ふと後ろを振り返った飾り屋はましろな世界にいつか来る春の色を見た気がした。
そんな旅する飾り屋とトランクの話。
minne:ブレスレット
minne:ネックレス
Creema:ブレスレット
Creema:ネックレス
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