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APIエコノミーを推進するAPI管理基盤 - IBM API Connectの歴史 -

はじめに

IBM API Connectは、IBMが提供するAPI管理基盤ソリューションです。
このAPIとは、REST APIに代表されるWeb APIのことです。
クライアントとサーバー間、サーバー間同士のデータ連携では、様々な手法が使われますが、特にインターネットにおいては、通信プロトコルがHTTPでデータ形式がJSONであるWeb APIが幅広く利用されています。
APIエコノミーとは、既存のサービスやリソースを標準的なWeb APIで公開し幅広く利用してもらうことで、新たなビジネス創出を目指すビジネスモデルです。APIエコノミーを実現するためのAPI管理基盤ソリューションがIBM API Connectです。

IBM API Connect

IBM API Connectの最新バージョンは、IBM API Connect v10です。
IBM API Connectは、バックエンドシステムが提供するサービスやリソースをAPIとして安全に公開し、そのAPIを適切に利用するためのAPI管理運用を実現するAPI管理基盤ソリューションです。

IBM API Connect v10のアーキテクチャー

IBM API Connectの詳細な情報は、製品ドキュメントもご参照ください。

以下に、これまでのIBM API Connectのバージョン変遷と主要バージョンでの特徴的なトピックを紹介します。

  • IBM API Connect V10 (2020年リリース)

    • Open API 3.0仕様への対応、Graph QL APIサポート、APIテスト機能の強化

  • IBM API Connect V2018 (2018年リリース  2023/4/30サポート終了)

    • コンテナ対応、新しいAPI Gatewayによる性能向上、Analyticsサーバーの分離構成

  • IBM API Connect V5 (2016年リリース  2022/4/30サポート終了)

    • アセンブリ処理の強化、開発者ポータルの提供、デベロッパーズ・ツールキットの提供

  • IBM API Management V4 

  • IBM API Management V3

  • IBM API Management V2

IBM API Connectの製品ライフサイクル

また、IBM Cloudでは、IBM API Connect Reserved Instanceがサービス提供されています。

関連ソリューション

IBM API Connectは、API管理基盤を実現するソリューションですが、関連したインテグレーション製品を、IBMは幅広く提供しています。

  • IBM Cloud Pak for Integration
    IBM Cloud Pak for Integrationは、IBM API Connect、IBM App Connect、IBM DataPower Gateway、IBM MQ、IBM Event Streams、IBM Aspera HSTSなどのIBMのインテグレーション製品を包括的に提供するシステム連携基盤ソリューションです。

  • IBM DataPower Gateway
    IBM DataPower Gatewayは、IBM API ConnectにおいてはAPI Gatewayランタイムとして利用されていますが、製品単体でセキュアなゲートウェイサーバーとしての利用もされています。IBM DataPower Gatewayは、お客様環境に柔軟に対応できるように、ハードウェアアプライアンス版、仮想版(VMware版、Docker版、Linux版)のエディションが提供されています。

  • IBM App Connect
    IBM App Connect は、アプリケーションとデータを統合するシステム統合基盤です。数多くのコネクタと様々な通信プロトコル、データ形式をサポートすることで、様々なシステムを柔軟に連携することができます。IBM Integration Bus (IIB)の後継製品です。

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