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MiroのWireframeを使ってクイックにプロトタイプを作ってみた

皆さんこんにちは。日本IBMの片所(Katasho)です。
今回は、Agile開発の中でもよく使われるオンラインホワイトボードツールMiroを使って、プロトタイプ(プロダクトやサービスなどの試作品)を作成してみましたので、ご紹介したいと思います。


なぜプロトタイプを作るか

Agile開発の現場では、ユーザーのニーズにマッチしたプロダクトを提供するために、仮説を立ててクイックにプロトタイプを作成し、ユーザーもしくはお客様に見せて、フィードバックをいただくという一連を繰り返すことで、プロダクトの価値を最大化することを実現していきます。また、アプリなどの画面を実装する前に、プロトタイピングツールを使って本物に近い画面を設計してから開発に移ることも多いです。

なぜMiroでプロトタイプを作ろうと思ったか

優秀なプロトタイピングツールは色々ありますが、Miroなどを使って共同作業しているチームの場合、ツールを跨がずにもっとクイックにプロトタイプを作れないかと調べたところ、MiroのWireframeツールを使えば、簡単に作れることがわかりましたので、今回はMiroが提供しているアプリ用ワイヤーフレームテンプレートを参考に、簡単な画面を作ってみました!
※この先は、Wireframeでプロトタイプの作り方を長文で紹介しますので、ご注意ください。興味がある方は最後まで読んでいただけると嬉しいです!

Miroでプロトタイプを作る

1.プロトタイプのフレームを作成

任意のボードを開き、メニュー「他のアプリ」から「ワイヤーフレームライブラリー」を選択
「コンポーネント」からプロトタイプにあったフレームを選択。今回は「Phone」にする

2.画面を作成

2.1 トップ画面を作成

「コンポーネント」から必要な要素を選択する。今回はRectangleを選択
新しく四角が作成されることを確認
必要に応じてサイズと色・不透明度を調整
縁(枠線)を調整したい場合は、上記のボタンを選択
必要に応じて枠線の色を調整
見出しを追加したい場合は、「コンポーネント」から「Heading」を選択
追加したい文字を入力
ボタンを追加したい場合は、「コンポーネント」から「Solid Botton」などを選択。必要に応じて色を調整する
テキストを追加したい場合は、「コンポーネント」から「Text」などを選択
テキストを入力し、必要に応じてリンクを追加することも可能
上記と同様にテキストを追加する
アイコンを追加したい場合は、「アイコン」を選択する
検索欄で検索したいアイコンを入力し(英語のみ)、必要なアイコンを追加する
上記と同様に順番にアイコンを追加する

2.2 ログイン画面を作成

トップ画面と同様に、「コンポーネント」から「Phone」を選択
デザインを統一したい場合は、トップ画面のRectangleとアイコンを複製
複製したい場所を調整する
2.1で紹介したように、「e-mail」のTextを追加し、その下に「Text field」も追加
同様に、「password」のTextを追加し、その下に「Text field」も追加
2.1で紹介したように、「Login」のSolid Bottonとリンク付きTextを追加

2.3 ホーム画面を作成

3.1~3.2で紹介した方法を活用し、「コンポーネント」と「アイコン」を駆使しながらホーム画面を作成する

このように、数分で簡単な画面を作成することができました。スピード感を持って実物に近いプロトタイプが作ることが期待できますね!

Miroでプロトタイプのデモを行う

Agile開発でScrumを実践する場合は、Sprint Reviewというイベントがありますが、そこではユーザーもしくはステークホルダーにプロダクトを見せて、フィードバックをいただます。Miroはデモを行うための機能もありますので、Wireframeでクイックに作ったプロトタイプをSprint Reviewでユーザーに見せることもできます。

内部リンクで画面遷移を設定してデモする

内部リンクで画面遷移を設定することで、プロダクトを動きを示しながらデモを行うことも可能です。

遷移したい画面のフレーム名(スマートフォン)を右クリックし、「リンクをコピー」を選択
遷移元のボタン等をクリックし、「オブジェクトをリンク」を選択
コピーした内部リンクを貼り付けて、「OK」をクリック
同様に、次に遷移したい画面のフレーム名を右クリックし、「リンクをコピー」を選択
同様に、遷移元のボタンにリンクを設定する
内部リンクを貼り付ける
遷移先のオブジェクト(ボタンなど)をクリックし、右側に表示される丸を長押しして、遷移先の画面に線を描くようにする
リンクを設定完了したら、遷移元のボタンに矢印➡︎が表示され、矢印を➡︎をクリックすると、設定した画面がブラウザーの真ん中に表示されるようになる

このように、内部リンクを設定して、順番に画面遷移しながらユーザーにデモすることができます。フレーム同士の間隔が離れると、よりわかりやすく画面遷移できると思いますので、ぜひ試してみてください!

まとめ

MiroのWireframeツールを使えば、簡単にプロトタイプを作成するができます。また、実際にユーザーにデモする際は、内部リンクを設定して、ボタンクリックで画面遷移しながらをデモすることもできます。

以上、最後までありがとうございました!


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