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コンサートを見ながら考えたこと

先日浜離宮朝日ホールに「スパニッシュブラス×フラメンコ」の公演を見に行ってきました。



 
 
高校時代に聴きまくったスパニッシュブラス(当時はまだ話題になりたてのスペインの金管五重奏団)を超久しぶりに生で聴けたことにまず感動。
(家にあったサイン入りのCDには2000年8月初来日、というメモが入ってた)


 
 
でも当時とは僕の聴き方も変わっているので、改めてアンサンブルのたくみさを感じることができました。
 
そしてフラメンコアーティスト、ダンサーとの共演ということでどんな見せ方になるのかなっていうのも気になっていたけど、ショーとして思ってた以上に(失礼…)仕上がっていて、総合的な芸術としてのコンサートを堪能することができました。
 
 
自分も含めて会場にいる聴衆の反応を見ていて、一つ気になったことがありました。
 
 
まず、全体的にすごく反応が良かったんですよね。良いコンサートだったので当然ですが。
 
でも冷静に考えると、金管五重奏のコンサートってちょっとマニアックだし、演奏していた曲目だけを見ると、多分ほとんどの日本人が知らないような曲が多いんです。普段からフラメンコに親しんでいる人にはそうでもないのかな?僕が知らないだけかもしれません。
 
 
色々なお客様がいる場だと、音楽の世界でよく起こる現象としては「みんなが知っている曲」に対する反応がやっぱり良かったり、そういうのが少ないとなんとなく不満そうな反応も見られたり、というのがあります。
 
 
でもダンスに対してその感情ってあまり無いなと思って、そもそも「みんなが振付を知ってる曲」とかってマツケンサンバぐらいしか思い浮かばないし、そういう概念で成り立ってないもんな、と。
 
 
知らない曲に合わせて踊っているのに、基本的にダンスに興味がない茨木が普通に集中して見れてしまうのって、シンプルに「かっこいいから」だなと思ったんです。
 
 
僕は音楽も好きなので知らない曲でも良い曲だなとかかっこいいプレイだなと思っていれば集中して聞くことができますが、もし自分の演奏でお客様が「知らない曲だからつまらない」と思わせてしまったとしたら、それは自分の演奏にけっこう責任があるかもしれないですね。
 
 
前提の違いはあれど、かっこよければ見れる、面白ければ見れる、というのがエンタメなので、それこそ僕のオリジナル曲なんてみんな知らないのが当たり前の状況でスタートするわけですが、それでも最後まで目を離せずに聴いてしまうみたいな演奏ができたらいいなと思っています。
 
 
あとは細かい部分で、演奏以外にもそういう状態を作るための工夫って色々あるんだなというのもコンサートを見ていて感じました。
 
会場の響き、プログラムの情報、照明、会場の温度、立ち振る舞い、全てが関係してきます。
 
 
あ、あと気になったのが演奏者は全員曲が終わればお辞儀をしていたのですが、ダンサーに関してはお辞儀をする曲と、踊り終わったと同時に舞台袖へはけていく曲がありました。
 
明確な説明はできないけど、これもショーとしての不自然さはまったく感じなくて、かっこいいとか美しいっていう感情がいかに良い余韻で終わるかっていう所に繋がるような感じがしました。音楽だけではあまり見ないパターンだったので新鮮。
 
 
 
 
▼先日は昔こんなコンサートを見て影響を受けました、みたいな話をラジオでしてみました。

 
 
▼本日もYouTube更新!こちら詳しくはまたご紹介します。



 
 
 
 
 
 
 
 
▼トランペット&オカリナ奏者 茨木智博 詳細プロフィール
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