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オススメの本 戦略編

オススメ本の紹介の第2段として、「戦略」に関するオススメの本を紹介します。いわゆるコンサル本に近いものになりますが、考え方としては非常に勉強になるので、一読する価値はあると思います。

ただ、最初に注意書きとしてお伝えしておくと、内容は簡単ではないと思います。スラスラ読んで、すぐ理解し実行できるような内容ではありません。そのため、今回は「戦略」について学ぶ時に最初に読んでおくとよいと思う本5冊を紹介します。

なぜ「戦略」で差がつくのか

戦略に関して勉強をする際に、僕は1番最初に読んでほしい本の1つです。オススメする理由は、「そもそも、戦略ってなんだ?」という疑問に対して、明快に解を提示してくれる点です。元P&Gのマーケターである音部大輔氏の著書で、戦略を学ぶ上での基礎をがっちり教えてくれます。
「戦略で考える要素は、目的とリソースの2つに集約される。目的を達するために、如何にリソースを効率的に使うか、という問いに対する答えを考えるのが戦略思考である」という考え方は、非常に勉強になります。

企業参謀

マッキンゼーの元日本支社長を努めた大前研一氏の著書です。コンサルを目指す人は、一度は読んだことがあるのではないでしょうか。
オススメする理由は、戦略を考えるプロセスの解説に始まり、考えるポイントの説明、具体的な事例の提示と、戦略思考について幅広く書かれており、「戦略思考」を全般的に学べる点です。
1999年に出版された本ですが、20年たった今でも非常に勉強になります。「戦略的に考えるとは、どういうことか」について解説してくれている良書だと思います。
僕が最も印象的だったのは、「白か黒でないと、考えられないというような硬直した頭ではなく、どのくらいの灰色までなら妥協してもよいかを判断できる人物が戦略思考家である」という一文です。現実的に、如何に敵に対して有利な立場を築くかを考える戦略思考の本質を言い表していると感じた一文です。

良い戦略・悪い戦略

「戦略の良し悪しは何によって決まるのか」について解説してくれている良書です。オススメする理由は、「良い戦略」の条件を、単刀直入に説明してくれている点です。「戦略が「実行」と直結しているか、「単純明快」で「単刀直入」か」という「良い戦略」のポイントを明快に説明してくれています。
ちなみに、この本の著者であるリチャード・P・ルメルト氏は、「リソース・ベースド・ビュー」という経営資源(強み・弱み)をベースとして考える戦略学派の方が書かれています。これと対比されるのが「ポジショニング・ビュー」という外部環境(機会と脅威)をベースとして考える戦略学派で、マイケル・E・ポーター氏が有名ですね。この方の本である「マイケル・ポーターの競争戦略」も合わせて読むと、より戦略について学べると思います。
注意点は、約400Pと、なかなかボリュームがあるので、本を読むのが苦手な人は気合を入れないといけない点です。それでも、チャレンジしてみる価値のある本ではないでしょうか。

確率思考の戦略論

最後にオススメするのは、確率思考の戦略論です。元USJのCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)である森岡毅氏の著書です。
オススメする理由は、USJというテーマパークの再建を経て実証された、リアルな戦略の考え方を学べるところです。つまり、現実で効果が発揮される可能性が高い(=再現性の高い)戦略の考え方を、教えてくれているということです。
「勝てる戦いを探す」「戦略の究極的な焦点はプレファレンス(好み)を高めること」という、ダイジな考え方をズバリ教えてくれます。個人的な意見として、内容が非常に有益であることはさることながら、彼の語り口も明快でわかりやすい点も、この本をオススメする理由の1つです。

以上5冊紹介してきました。戦略を学ぶ上でどれも非常に勉強になる本なので、一読の価値ありだと僕は思います。ただ、冒頭にも書いてあるとおり、決して簡単に理解し、実行できる内容ではありません。精読の上、メモを取りながら読むことをオススメします。

僕はこの類の本を読むときにはペンで本にコメントを書きなぐりながら読んでいます。自分の言葉でアウトプットしながら読むと、比較的内容が頭に入るので、是非ペンを片手に読んで見てください。

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

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