見出し画像

バレンタイン、鳥が交尾をはじめる日

俳句を始めて知ったこと。
歳時記という、俳句に必須の「季語」が載ってる辞書にはね、「バレンタインデー:ローマの聖バレンタイン殉教の日。鳥が交尾をはじめる日と言われ…」とあるんです。

商業主義に踊らされてすっかり浮ついたイメージのバレンタインが、「鳥が交尾を始める日」って!直截的すぎる…wwめっちゃ面白いwww

と思って、「バレンタイン鳥が交尾をはじめる日」という句を詠んだのですが、俳句の諸先輩方に「バレンタインと鳥の交尾が”つきすぎ”てる」とバサリ。

「つきすぎ」???

そう、俳句では、”取り合わせ”と言って、一句の中の季語と他の言葉の関係性が、つかず離れず、ほそ~い線で繋がってるような残像がイメージできる、くらいの距離感が良しとされるそうなのです。

だから、歳時記に載ってることを面白いからってそのまま句にしたら、「説明的でつきすぎ」という、俳句では一番NGな仕上がりになってしまったのでした。

へ~~~~~~~~~~!!!!!

やあー、俳句知らない人には面白いと思ったんだけどなあ。それともバレンタイン=鳥が交尾をはじめるって常識ですか?知ってた?

その辺りの、自分の常識や感覚と、鑑賞する人の感覚とのバランスを、当たり前すぎず奇抜すぎずうまく取れるようになるのが、俳句の上達のポイントなんだろうなと思った出来事でした。

★取り合わせの妙で教えてもらった名句

広島や卵食ふ時口ひらく  西東三鬼
湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎

むむむむむ…わかるような…。みなさん、いかがでしょうか^^?


読んでくださってありがとうございます^^ サポートいただいたお金は、心理セラピーの勉強や子どもたちとの新しい学びに役立てます。