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金曜夜11時の擬似旅行に思いを馳せる様な話

どんなに高性能なカメラやレコーダーだって、
ありとあらゆる未知に触れる私の五感の前では、ただのガラクタでしかない。
一瞬の光や音すらも切り取って感動する、私の五感の前では。

初めての海外旅行。
確か小学2年の冬だっただろうか。
確か中国・上海で、確か3泊4日くらい、確か家族や親戚と行ったと思う。

……偉いあやふやな書き出しから始まったが、何せもう20年以上前の出来事なのでほとんど記憶にない。その当時学校で冬休みだか3学期の思い出だかみたいなテーマで作文の課題があって、私はその上海旅行のことを書いたらしいのだ。しばらく前、たまたま実家のものを整理していた母親がそれを見つけて写真を送ってきたのだが、残念なことにそんな記憶はもう私の中には微塵も残っていない。ただ、"行ったことがある"という記録の記憶くらいしか。

付け加えれば、学生時代の修学旅行やなんかも当時の私は相当に拗らせた、言うなれば灰色の十代。ちゃんと記憶に残っているものといえば東京で社会の歯車だった頃に罹患した「そうだ京都行こうで行った京都とか、今年の兵庫とかくらいかな。

こちら(ベトナム・ハノイ)に来てからというもの、ベトナム国外への旅行が日本しかなく、かつテト帰省ばかりだ。それこそ近隣のアジア諸国をはじめ、お金と時間さえあれば、行きたい場所って意外とたくさんあるんじゃないだろうか?……なんてふと思い至って、以下つらつらと書きつづってみることにする。自分自身のための備忘録、そして生涯目標の一つとしても。

~日本編~

① 甲斐市 (山梨県)

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母方の家系の本家があり、真っ先に挙げたい場所。一番手っ取り早く「ここが私のアナザースカイ!」って言える。
ちなみに父方の系譜は不明。大方どっかからの開拓民だとは思うのだけれど正直場所がちょっと//検閲により削除//なので深くは触れないでおく。
そもそも、人生の大半を北海道内で過ごして来たために内地にあまり縁がなく、ここへ来たのも就職を機に上京した頃の一度きり。それも挨拶のために本家にわずかながら滞在しただけで観光などは全くしていなかった。そういう意味では、改めて自分の源流に触れてみるのもいいのかもしれないと思い、真っ先にノミネート。

② 長崎市 (長崎県)

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母方の祖母が百貨店の物産展好きで、新聞に広告がはさまっていたりDMが届いたりする度に足繁く通っていた。中でも特に長崎物産展が一番のお気に入りだったようで、毎年必ず長崎ちゃんぽん爆買運動があったし、それこそ夏休み中とか頻繁に食卓に上がったのをよく覚えている。
本当は軍艦島なんかもじっくり見学したい。あそこには古き良き時代とそこに生きた人々の、情熱や浪漫がたくさん詰まっていると思うんだ。

③ 仙台市 (宮城県)

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一応、2泊3日で行ったことがある。私の通っていた大学が仙台のとある大学と提携、体育系部活動の交流戦をしており、毎年どちらか片方がもう片方に遠征をしていた。……で、この頃大学の学生会に所属し日頃から「風紀委員(ジャッジメント)ですの」ごっこに興じていた私は、交流戦自体の運営のために同行していたのである。決して私自身が何かしらの競技選手だった訳ではない。ブッチャケナニモデキナイヨ。
要するに仕事での出張と変わりなく、市内の繁華街で向こう側の学生会と合同飲み会したとか、帰りがてらに萩の月(超絶美味)買ったとか、その程度でしかない。せっかくなのでこちらもきちんと観光しておきたい。

④ 黒部市 (富山県)

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事の発端は新卒で入った会社の同期との会話。富山出身の彼と北陸新幹線の評判VS北海道新幹線の迷走の話で盛り上がったところから、一度乗ってみたい&行ってみたいと興味を持った。
そもそも長距離鉄道には幼少期より憧れを抱いており、将来(大人になったら)の夢は「恋人と寝台列車(特にトワイライトエクスプレス)で旅行すること」だった。残念ながら時代の変遷とともにその手の寝台列車は相次いで運行終了となり、もはや日本国内では叶わぬ夢となりつつあるが、それはまた別の話。
なお、北陸地方の中でも黒部市をピンポイントに選んだ理由はダム施設に国連の研究所があるか確かめたいから。

~海外編~

①中国・上海

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冒頭でも触れたように、20年以上前に行った当時の事なんてもうきれいサッパリ覚えてない。例えあの頃(1999年)とは全然違う街並みだとしても、大人になった今だからこそ、自分の中での落とし所(のようなもの)をつける意味でも行きたい気持ちがある。

②台湾・九份

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どことなく日本に近くて遠い、不思議な景観と情緒の街。
ちなみに映画の「千と千尋の神隠し」の舞台になったというのは事実無根らしく、雰囲気がどことなく似てるからってことで広まったデマだとか。実際には日本各地の温泉街から色々な部分を取捨選択されて構成されているとのこと。
……そうなってくると、今度は日本国内の温泉街巡りなんぞしたくなるのよねぇ~。

③インド・グルガオン

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「ハノイからどこへ行こう?」そう考えた時、色々悩んだ末に出た結果がこれだった。駐在どころか渡航経験もないのに毎回参加させてもらっているハノイ・インド会。いつまでもなぁなぁにするのではなく、どこかのタイミングできちんと旅行し、正真正銘の正会員になっておかなければ!(笑)ということでここに挙げる。
余談だが、数ある都市の中からグルガオンを選んだ理由はハノイでお世話になったとある方がこちらへ異動するからだ。画像検索したらえらいハイテク都市風でびっくり。

④ロシア・ウラジオストク

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きっかけは2004年公開の映画「ホテル・ビーナス」。チョナン・カンがタップダンスするアレだよ、アレ。舞台になった極東ロシアの港湾都市、ウラジオストクは私の地元である札幌から飛行機で約2時間とお手軽。"日本から一番近いヨーロッパ"とはよく言ったもんだ。

⑤イギリス・ロンドン

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ベイカー街の探偵とかサヴィル・ロウの高級テイラーとか理由は色々あるけれど、最大の目的はグローブ・トロッター本店。こちらではスーツケースのカスタムオーダーメイドができる。この先もずっと長く海外に出るならば、いつかどこかのタイミングで仕立てに行きたい。

⑥クロアチア・ドゥブロブニク

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事の発端はTV番組の「アナザースカイ」。この当時の私は好きな女性のタイプに夏帆(女優)を公言しており、"写真集の購入"という紳士としての大きな一歩も彼女のおかげで果たせた程。そんな彼女目当てで偶然この番組を視聴したところ一気に惹き込まれた。
ついでに番組の雰囲気や構成が気に入ったので、その後も時々、特にマイナーな国や地域が舞台の放送回ほどできるだけ見るようにしていた。湊かなえ(作家)のトンガ王国の回とかすごい良かったです(語彙力不足)。

⑦フィンランド・ナーンタリ

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そもそも雪国育ち故に雪国全般が大好きな訳だが、中でも特に北欧への憧れが結構強い方だと自覚している。
そしてここはムーミンの聖地。なにせムーミンワールドとかいう名前もそのままなテーマパークがある位である。世界中に夢の国開発しまくってる某黒ネズミよりも、こっちの方が高付加価値プライスレスだろう?
ついでに来世はスナフキンになりたい(意味不明)。

Put your camera down...

#雑記  #独り言 #一度は行きたいあの場所  #アナザースカイ #写真機は要らないわ #五感を持ってお出で

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