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アイデアの種で受賞しました

2つ前の記事で大学院を修了した話について描きました。

こちらのノート記事をnote公式マガジンに取り上げていただきたくさんの方に読んでいただくことができました。

実は大学院の修了課題では、DHGS the DAYという大学院の最終発表会に出演させていただいたり、デジタルフロンティアグランプリで賞をいただいたりしたので、修了課題制作でこの内容を進めることに至った理由などを書き残しておこう、というnoteです。

修了課題で作ったもの

私が修了課題で作ったものは電子チケットサービスのビジネスプランです。
まだまだ種の状態でシステムは組み上がっておらず、ローンチまで時間がかかることもあり、大きく内容について触れるのはここでは避けますが、ざっくりいうと出演者が観客にチケットを販売できるサービスを作ろうとしています。
デジタルハリウッド大学大学院では、プロトタイプ主義ということもあり、どれくらい実装面が進んだかなどが重視されます。私の場合は実際の公演で既存サービスを組み合わせた場合にどんなことが起きるのかというユーザーテストの内容とUIのプロトタイプを作成し、ビジネスプランとともに提出しました。
今後、弊社のサービスとして(なのか別会社にするのかはさておき)実際に世に出したいと思っています。

DHGS the DAY 

DHGS the DAYとはデジタルハリウッド大学大学院における最終発表会で、希望者のなかから選ばれた数名が発表できるという機会です。大学院入学前から存在は知っていて、自分も最後には必ずあの舞台に立つと決めていました。
発表した中から優秀な方がMVPに選ばれ、事業化支援金がもらえるというところまでがこのイベントの重要なところでして、今年度はMVPではなく奨励賞が授与されました。2人ともプロトタイプがしっかりできていて、私の修了課題よりももっと前にいる人たちだと感じました。
とても悔しかったです。
もっとちゃんと実装をしていれば、とか、3年在籍したけど1年で修了課題に取り組んだこととか、修了課題にとりくんだ1年間、仕事をセーブしてでも集中するべきだったんじゃないか、とか、さまざまなことを考えました。
それでも、面白いからやったほうがいいと言ってもらえたり、身近なところのDXであるとコメントをもらったり、私らしいと色んな人に言っていただけたのが力になる、そんな日でした。

公式のイベントレポートがありますのでこちらにシェアしておきます。

デジタルフロンティアグランプリ

デジタルフロンティアグランプリは、デジタルハリウッド大学・大学院・専門スクールの入学式の際に行われる、前年度の卒業制作・修了課題制作における優秀作品を表彰するアワードです。
私自身、学部時代にベストPV賞とグランプリをいただいた場でもあります。
それが、2016年度の卒業制作、2017年4月のアワードでした。

私の頃はノミネートされると会場に呼ばれ、賞をとったのかとってないのかドキドキしながら現場で待機している状態でした。昨今のご時世の影響か、受賞が確定した状態での招待で、「なんの賞をとったのだろうか」と思いながらの出席となりました。
いただいたのは「ベストサービス賞」
DHGS the DAYで受賞を逃した私のサービスは、デジタルフロンティアグランプリで賞をいただくことができたのでした。
もちろん審査基準の違いはあると思いますが、審査員の方々からは「意外と今までなかったもの」「ユーザーリサーチがよかった」などとコメントをいただき、自分の頑張った「どういうものなら、大好きな人たちの助けになるのか」という部分、考え抜いていた部分を評価されたんだと、間違っていなかったんだと背中を押していただいた気分です。
受賞し、コメントを出す際に30秒以内でとのカンペがあったのでコメントをすっ飛ばしてしまったため、ここで供養しておこうと思います。

入学式およびアワードの開催、おめでとうございます。このような賞をいただき光栄に思っています。
私は日本は『ダンスで食っていく』のが難しい国だと思っています。
学生ダンサーとしてスター選手をしていてもプロダンサーとして活躍するのはごくわずか、プロでもアルバイトをしながら生活している人がほとんどです。
自分が22年間続けてきたストリートダンス業界がより良くなるために、ダンスを仕事として成り立たせるためのアプローチを中心で考えていましたが、大学院での学びを経て、「夢を仕事にすること」ではなく「大好きなことを続けること」こそが人生の豊かさにつながるのではないかという考えに至り、趣味としてストリートダンスを楽しむ人が、ダンスを続けやすくなといいなと思いました。
そのためにForGuestが生まれました。
舞台に立つことにより得られる人生の輝く一瞬は何事にも変えられない、すばらしい時間です。その時間をより多くの人にエンターテイメントとして楽しんでもらいたいと思っています。
私はもともと映像クリエイターとして活動をしていますが、サービスを開発しようと思えたのは、大学院に入学したからです。デジタルハリウッド大学院という学びの場所が私にもビジネスができるかもしれない、愛されるサービスを作れるかもしれないと思わせてくれました。
For Guestはまだまだ種でしかありません。現在開発を進めており、ローンチを目指して仲間達と作っていきます。
重ねてになりますが賞をいただきありがとうございました。

デジタルハリウッド大学のイベントレポートでも取り上げていただきました

学びとクリエイティブ

クリエイターという肩書きで仕事をしているのでなにか価値のあるものを作りたい。作るなら大好きなストリートダンス界で使えるものがいい。そんな想いから修了課題制作に取り組みました。
もともとは、日本で専業ダンサーが増えるといいなという発想で取り組んでいましたが、自分が趣味ダンサーとして活動を続けていることや、動画クリエイターとしてダンサーの皆さんと関わりを持つ中で、年齢を重ねることや怪我などによる引退を意識していることなど、新たな発見がありました。

大学院の授業では
藤井先生の授業で「ゆたかさ」とはなにか、などの問いをいただき
松本先生の授業で「愛されるビジネス」について学び
吉田先生・佐々木先生の授業で「自分のビジョン」について考える
そんなM1で履修した授業を経て、M2では香田先生の研究室の門を叩き、新たなシステム・サービスの開発にとりくもうと試みました。
香田先生の研究室は開発だけでなくビジネスについても学ぶのですが、その中で私がやるべきこと、サポートするべき人はもしかしたら「プロを目指す人」ではなく自分と同じ「プロを目指した人」なのかもしれないと考えるようになりました。
それが、先程のコメントで書いていたことの全様です。

自分と同じ境遇の人が人生をより豊かにするためにストリートダンスをつづけること。これは私が幼稚園生の頃から高校生まで生涯学習系のスクールに居たことが起因していると考えています。学部時代の卒業制作も、大学院の修了課題も私のまだまだ続く人生のなかで、今のこのタイミングまでに経験したすべてを注ぎ込んだものになったから評価されてデジタルフロンティアでの受賞につながったのではないかと考えています。
自分は何も成し遂げていない、大したことをしてきていない、と思っていた高校時代までの自分にも積み重ねていたものはあって、それをきちんと言語化できるようになったのが、今の私の強みになっていると感じています。
学びの中で自分の創りたいものが変わっていく、でもそれは自然とそうなっているだけで、学んでる最中は気づけないものだと思います。
だから学びはたのしいんだなあ。学ぶことは大事だな。と思うのでした。

今を創りたいから、セツナクリエイションだってワケです。

さまざまな評価をいただきいつも光栄に思っています。
開発もアートもクリエイティブもまだまだ続けていきます。
これからの私も応援よろしくお願いします。

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