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ベンチャーが3周年になった件

お世話になっております。
セツナクリエイションの藤吉です。
というメールの文字を打つようになって、ついに3年が経ちました。

もともとは大学同期の花束莉花と社会人になってからなんだか物足りなさを感じて作ったユニットでした。就職していたはずの二人が会社を辞めフリーランスとして仕事を始めて、仕事の規模が少し大きくなって2人で案件に対応することが増えてきて…「会社にしちゃおっか」くらいのノリで法人成をしたのがはじまりです。

創業から3年で半数が無くなると言われているらしいのでまず自分たちに対してよく頑張った!と言おうと思ってます。取引先の皆様もいつもありがとうございます。せっかくなのでこの機会に自分たちの仕事について少しお話をさせてください。

相方との出会い

莉花との出会いはデジタルハリウッド大学でした。
ロサンゼルスの研修でたまたま私の部屋に入ってきたタイミングが初絡み、その後共通の友人を通してちゃんと知り合って、ダンスサークルを作りました。(懐かしい)
当時は学校で自分達が一番ワイワイ楽しくするにはどうしたらいいかということばかりを考えていて、ダンスサークルがダンスを披露するのに人を集めるには?→友達や自分達のファンを増やして集客ではなくこの画像のように

かつてのイベント

他のことを目的に参加したイベントでダンスのパフォーマンスをしている人たちがいる、みたいな仕掛けにしてみたり地道な活動を続けて外部の会場で大勢集めてイベントやる、なんてこともしてました

他にも、大学時代には莉花と2人で謝恩会を取り仕切ってみたり、大学ではかなりワガママを通させていただいてました。

飾り付けられた大学のホール
机も学校の備品ですが、マステでデコってみたりとか
もちろんそこでも踊りました。「僕らは今のなかで」μ's

とにかく、「必要なこと」と「面白いこと」を組み合わせて、楽しむ・挑戦する、を繰り返していた学生生活でした。その頃の仲間たちと何か作ろうとして活動してたのがセツナクリエイションの始まりです。

設立前にお仕事でやっていたこと

私のフリーランスとしてのキャリアは大学時代です。映像編集技術と幼い頃からのストリートダンスの繋がりでお仕事を頂いて、IT企業で動画制作チームの立ち上げをアルバイトとして週3くらいで行いながら、個人でもお仕事をさせて頂くことでキャリアをスタートさせました。
そのフリーランスやアルバイトでの経験を武器に就職活動を行い、広告会社に総合職で就職、企画部に配属されプロモーションの企画制作のお仕事を2年、なにか人生を変えたくて会社を辞めて大学院に入学すると同時に映像クリエイターとしてのフリーランスキャリアをスタートさせたのが会社設立前までのキャリアです。
フリーランスとして、舞台演出の映像制作・インターネット広告・コスメ通販の媒体内動画・芸能事務所のYouTubeチャンネル映像制作とアルバイトで大学の授業アシスタントを行いながら「食いつないで」いました。莉花とのお仕事はYouTuberを始めたいインフルエンサーさんのチャンネルプロデュースと人材会社さんのバス広告の制作から始まり、ミュージックビデオの制作など撮影規模が大きすぎない、手の届く範囲のお仕事から始まりました。当時は私がフロントに経って受注して莉花という個人クリエイターに外注をしているという形の商流でのお仕事でした。
結局「本業フリーランス」は1年弱で終了。大学院の1年生だった3月にセツナクリエイションを設立しました。

設立してすぐの1年間

設立してすぐコロナで緊急事態宣言が出てイベントが中止に。フリーランス時代の大きな稼ぎはイベントの背景動画制作だったため、大きな影響がありました。インターネット広告のお仕事に振り切らなきゃいけないと思っていたところに、知り合いの方からセミナーの配信や動画化のお仕事の相談を受け、今まで対面だったものを非対面で行うため動画を活用するという形のお仕事が増えていきました。今もそれらの仕事は続けています。
初期の頃は法人口座も無く、個人口座に振り込んで頂く形で対応していたのが懐かしいです。メールのドメインが会社名になったのも嬉しかったです。
なにより、冒頭に書いた

お世話になっております。
セツナクリエイションの藤吉です。

って言えるのが嬉しかったんです。フリーランス時代もお客さんとのメールのやり取りはありましたが挨拶を使えるのが嬉しくて、「ひとりぼっちじゃないんだ」と思ってたなあと、今日を迎えてしみじみと感じています。

事業の軸を作り始めた2年目

大きなところに所属するのが難しかった2人が、ふたりぼっちの会社の2年目では今後のための投資を意識するようになりました。例えば0→1を目指すインフルエンサー事業でこれから頑張っていきたい若い人を手助けしてみたり、継続案件の受注をしてみたり…単発の講師業が入るようになったのもこの頃です。ちょっとしたクリエイティブで少しだけ伝わりやすくするという会社の軸の中で、何かを伝えたいと思う人にクリエイティブのやり方を教えることで助けるようなお仕事をするようになったのが2年目だったのだろうと思います。FLOW DHUで実写版動画のクリエイティブディレクターを担当したのもこの年でした。

自分たちの制作と向き合った3年目

クライアントワークの受注ペースが安定してきて、継続的に途切れなくお仕事がある状態が続くようになったのが3年目でした。融資を受けて売掛金の不安がなくなることで大きな撮影のお仕事なども対応できるようになり、少しだけ制作の規模が大きくなったこともあり、外注さんにお願いする機会も増えました。フリーランスの仲間たちとチームアップをしてお仕事をするのはコントロールが大変にもなりますが、クオリティが上がってきているのも感じています。
それぞれのお仕事でいうと、私は大学で講師を、莉花は専門学校で講師を始めたのも3年目だったと思います。人に教えることで自分の中の知識の言語化ができたのでそれが仕事にも活きています。そのこともあってかSNSの運用関係のご相談を受けることも増えて、コンサルティングのようなお仕事も増えました。

作風と向き合う「刹那展2023」

ビジネスの面では法人3年やった人たち、ではあるのですが、私たち自身もひとりのクリエイターとしていろいろなものを作ってきました。だからこそ3周年のタイミングで個展を行うことにしたのです。それが先日行われた「刹那展2023」でした。
私は静止画と動画を、莉花は静止画をそれぞれ展示し、120人くらいの方に見に来ていただくことができました。皆様ありがとうございました!

藤吉の展示ゾーンの様子
花束の展示ゾーンの様子

クライアントワークをベースにお仕事をしているとどうしても「自分の表現したいこと」を作る時間をとるのが難しかったりします。でも自分なりのアウトプットに向き合わないといけないと常に思っていて、それは会社員時代に自分ができていなかったことでもあったので、今回個展という形でアウトプットをさせていただきました。
今回は女性の撮る女性をテーマに二人で作品を並べたのですが、並べてわかるように、作風がほぼ真逆と言ってもいいくらいで、それもまた弊社の魅力になっているんじゃないかなと思っています。

可愛い女性なら莉花、かっこいい女性なら香帆、みたいにできるといいな、なんて思います。同じ切り取られた瞬間ですが切り取り方に違いがあるので、ご指名いただいてお仕事することも可能です◎

現在のセツナクリエイション

いまは、代表2人、アルバイト3人の小さな会社です。瞬間を作ることを軸にクリエイティブソリューションを展開する、制作会社です。
社内には動画クリエイターとデザイナーが在籍し、「身内」のクリエイターにはCGアーティストやエンジニアもいるため動画に限らない様々なクリエイティブの提案が可能です。動画を作って欲しいと相談されても、webの方が良い内容であれば、動画辞めませんかと提案することもあります。
お客さんもチームの一員として一緒にものづくりをしていく姿勢の会社です

それで、ここからが、これからの話です

これからのセツナクリエイション

自分の肩書について、はっきりと決めていませんでした。でも本日より弊社の代表2人がナニモノなのか、どんな分担をしていくのかについて表明します。

クリエイティブディレクター 藤吉香帆
アートディレクター 花束莉花

私たちはこれから、クリエイティブのお仕事の多くのタイミングでこの肩書を使っていきます。私がクリエイティブ全体のコンセプトを決め、莉花がきちんと伝わるように表現を固めてくれます。そうやって私達が私達らしく、そして誰かの役に立てるように、お仕事をしていくことにしました
そのうち、莉花以外のなかまのことも紹介させていただきます。

マルチな働き方ができる人が増えている中で、というか私達自身もそれぞれ分野を横断して仕事をする中で、肩書を持つことに意味があるのかどうか、それを探す4年目としていきたいです。

これからもセツナクリエイションをよろしくお願いいたします。


サポートいただいた際には全額作品制作に使わせていただきます。