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肉やジャンクフードが精子数を減少させる

みんなが大好き、ジャンクフード。
今回の記事は、そのジャンクが精子に及ぼす影響についての研究内容です。

“赤身肉やハンバーガー、ピザなど脂肪分の多い食品ばかり食べている男性は
魚や野菜を中心とする健康的な食生活をしている男性に比べて、精子の数が平均で2560万個少ない。”

という調査結果を米ハーバード大学の研究チームが発表しました

1ml当たりの精子の数が1500万個を下回る男性、または1回の射精に含まれる量が3900万個に満たない男性は精子が少ないと診断されます。
男性の精子が少なければ、パートナーの不妊の原因になることもあります。


食事の内容と精子の質

今回の研究は、オーストリアのウィーンで開かれた欧州生殖・胎生学会の年次総会で発表されたました。
「欧米諸国ではこの数十年間で、精子の数が減り続けている」と研究チームは指摘しています。


全世界の総精子数はこの38年間で60%程度に減少したことが報告されて、さらに男性のテストステロンレベルも低下し続けていると言われています

研究チームでは、デンマークで2008~17年にかけて兵役のために義務付けられた健康診断を受けた健康な男性約3000人について、食事の内容と精子の質を調べました。

136種類の食事の種類からどれを頻繁に食べているか徹底的に調べ、食事のパターンを以下の4つに分類しました。

・【一般的な健康食】:魚、チキン、野菜、フルーツを主に食べる

・【オープンサンドイッチ(デンマークスタイル)】:加工された肉製品、冷凍魚製品、全粒小麦パン、ケチャップやマヨネーズなどの調味料、乳製品を主に食べる

・【セミ菜食主義者】:大量の野菜、豆乳、卵を主に食べて、赤肉やチキンは食べないか、食べてもわずかしか食べない

・【不健康なジャンクフード】:ピザ、スナック、フライドポテト、甘味料添加飲料水、デザート、加工肉製品、高度に加工処理された穀物を主に食べる


その結果【一般的な健康食】グループの一回の射精に含まれる量が
【ジャンクフード】グループと比べると4300万匹も多かったということです。
赤身の肉、チップス、その他の高脂肪食品を含む「西洋」の食事は、最も低い精子数と関連がありました

結論

4つの食生活パターンを見てると、現代人で特に忙しい若い人はどうしてもファーストフードを食べがちだと思います。

しかし少しでも自分の精子の質を良くしたければ、ジャンクフードを食べることは控えた方が良いです


これまで男性不妊症の方への生活指導として食生活については抗酸化物質である野菜やフルーツ、また亜鉛などが入っている食物を勧められていました。
しかし今回の研究結果を考慮すると、精子に良いものを食べるのも大事ですが、ジャンクフードなどの精子に悪い食べ物を積極的にやめた方が良い結果が出るかもしれません


もちろん男性だけではありません

5,500人以上の女性を対象とした最近の調査によると、多くのファーストフードを食べる女性は妊娠しづらい身体になってしまいます。


オーストラリアの研究者らは

週に4回以上ファーストフードの食事をした女性は、毎日果物を食べた女性よりも妊娠するまでに1か月近くかかっていた。

述べています

少しずつジャンクから距離をとっていきましょう!


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