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優しさ

『あなたの1番古い記憶(なるべく3歳前後)はどんな記憶ですか?』


自分が主催したセミナーで、講師から尋ねられた。

私の1番古い記憶は切ない。

自宅の庭で、親戚のおじさんが姉を可愛がっているのに、私が話しかけても無視をする。
3歳前後だし勘違いかな、と思う人もいるかもしれないが、そのおじさんは、それ以降も1度も私に声を掛けてくれることは無かった。挨拶すらなかった。

その時どう思ったんだっけ?
と自分に問いかける。

小さな私の答えは「怖い」だった。

そうだ!そうだった!
怖かったんだ。
あれから黒ぶち眼鏡をかけた男の人を怖いと思うようになったことも思い出した。

子どもの頃から顔色をうかがう癖があった。
この人は敵か味方か。
母から「あんたは部屋の隅から大人をじーっと観察してる子だった」と聞かされ、子どもの頃の自分が傷つかずに生きようと頑張っていた事実も知った。

親戚のおじさん同様、
保育園でも仲間はずれによくされた。

「いじめ」っていじめられる側にも問題がある!とか言われるけど、全くもって心当たりがない。
多分、容姿だったのかと思う。
ぜひ、そのおじさんと当時いじめてきた人に理由をお聞きしたいくらいだ。

そう。
理由がわからないのに、無視や仲間はずれにされることほど困ることはない。
改善すら与えられないのだ。

そして、いじめる側ほど隠れてやることが上手い人たちはいない。
ずる賢いとは素晴らしい才能だ!

いじめられる側は、いくら伝えたって伝わらない。

勘違いじゃない?
話しかけてみたら?
そんな人に思えない
そんなふうに感じるあなたに問題があるんじゃない

あー私が悪いのか…
とあきらめ、我慢をする。

どうせ私が悪いんだよね
私の存在ってなんなんだろう

そして、ずる賢い人が被害者のような扱いを受ける。

本当の被害者は私なのに…。


大人になってからも、私はマウントを取られやすい。
こんな根暗女にマウントとって、なにが楽しいんだろう。

いじめられた経験から、いじめる人の雰囲気を私はわかるようになった。
子どもの頃から分析していた成果だろう。

私は優しくありたい。
子どもの頃から、優しくあることを私は選んだ。
そうして今に至る。

娘の名前にも『優』をつけた。
息子の名前には『優』と同じ意味の『佑』をつけた。

それくらい優しさにはこだわりがある。

どれだけ人がマウントを取ってきても、私が頑張って守ってきた優しさは壊すことはできない!

意地悪なんかに負けない!
私の優しさは絶対だ!


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