見出し画像

【裏話】暗記が得意な子と鼻歌を歌う母親

【暗記が得意な子のお母さんは、皿洗いの時に鼻歌を歌っている】

これは研究結果でも何でもなく、私の個人的な統計です。笑笑
が!我ながらいいとこ突いていると思います。

実際、成績が良い子にインタビューをしてみると、結構な割合でお母さんが皿洗いの時に鼻歌を歌っています。

これは風が吹けば桶屋が儲かる的な連想ゲームですが、今回はそんな話をしてみようと思います。

画像1

物忘れの基本的な仕組み - 忘却曲線

まず物忘れの基本的な仕組みとして、エビングハウスの忘却曲線があります。

画像2

wikipedia 忘却曲線 より

これは人の頭から覚えたことが平均してどれくらいのスピードで抜けていくのを表した曲線で、
要はそのタイミングに合わせて復習をすれば忘れないよね、という話です。

ですが、そういうテクニック的なことはまた別の記事にしたいと思います。

今回は、また別の角度から記憶についてのお話をしていきます。

画像3

忘却曲線よりも大事なこと

エビングハウスの忘却曲線に従って、効率よく復習を挟んでも、サッパリ覚えられない子がいます。

そんな子を観察していると、ある規則が見えてきます。

机に突っ伏して勉強をする子、頻繁にスマホをチェックしながら勉強をする子、「あーーーだるいー」と言いながら勉強をする子。

ほとんどの子が、そもそも覚えるべき内容に興味を持っていないのです。
覚えようとはしている、だから机に向かっている、でも心の中では覚える気がないのです。

覚える気が無いのだから、頭に入ってくるわけもありません。

画像10

覚える気が無いと、頭に入ってこない。これは科学的にも証明されています。


物を覚えるのに、①シータ波という脳内の脳波と、②扁桃体という脳の部位がフル稼働していると、非常に効率が良いです。

まず①シータ波ですが、これは、覚えようとしている対象に興味を持つと発生する脳波です。
次に②偏桃体ですが、これは脳の一部で、感情を司る部位です。

画像11

まず覚えるべき対象に興味を持つ。

すると嬉しい、楽しい、面白そうなど、感情が沸き上がってきますね。
これが暗記にとても効果的なんです。

事実、英単語をサッパリ覚えられない女子が、K-POPアイドルの曲の歌詞やタイトルを覚えていたりします。
漢字が全然書けない男の子が、ゲームのアイテムの名前や効果をバッチリ覚えています。
ちょうど1週間前の夕食のメニューは記憶にないけど、記念日で行ったレストランの食事はまだ覚えている、という保護者の方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

時折、自分の子を「学習障害なんじゃないか」と心配になる保護者さんがいらっしゃいますが、
ほとんどの場合はそうではなく、単に覚え方が悪いだけなんです。

画像4

勉強が楽しいわけがない?


さて、ところで、ガラッと話は変わりますが、皆さんは好きな食べ物はありますか?

私の好きな食べ物は、カレー・ハンバーグ・寿司です。(子供じゃん!とよく言われます)

でも世の中にはカレーが嫌い、ハンバーグ嫌い、寿司嫌いという方がいらっしゃいます。

私からしたら不思議でしょうがないんですが(-_-;)

ということは、カレー自体がおいしい訳じゃなく、ハンバーグ・寿司自体がおいしい訳じゃなく、

それらを私が勝手に「おいしい」と感じているだけなんですよね。
(旨味成分とかそう言う話はおいといて)

画像9

勉強も一緒で、英語や数学自体に面白さが備わっているわけではなく、

重要なのは自分の方で、それを面白いと感じられるかどうかだと思います。


だってつまらないものはつまらないんだもーん!という人もいるかもしれませんが、
「つまらないものを楽しむ努力」こそがここで問われている能力です。

ここで冒頭の話に戻ってきます。

画像5

勉強を「楽しむ力」はどこで養うか

【暗記が得意な子のお母さんは、皿洗いの時に鼻歌を歌っている】

皿洗いって、それ自体に楽しさが備わっている行為ではないと思います。

でもその皿洗いを少しでも楽しもうと努力するお母さんの行為が鼻歌だと思うんです。

画像6

そういうお母さんは洗濯物の時も、何かしら楽しいことを考えてニコニコしているでしょうし、

掃除だってニコニコしながらやっている事でしょう。

そういう姿を、お子さんは観察しています。そうして、親の真似をします。
嫌な事は自分から楽しめばいいんだ、という風に、自然と行動が出来るお子さんになります。

東大生へのアンケートでは、全員が共通して「Yes」と答えた問いがあります。
それが「いつもお母さんはニコニコしていた」という項目でした。

まさに、日常生活そのものを楽しもうとするお母さんの姿そのもの、なのかもしれませんね。

画像7

私が夏休みで英単語帳1冊を覚えた話


ちなみに私の個人的な話ですが、こんな科学的な話を知る前から暗記が得意でした。


大学受験の勉強を開始したのが高3の7月と、だいぶ遅かったのですが、夏休みの間に英単語帳を丸暗記して、周囲に驚かれました。


私は最初、単語の暗記が嫌でしょうがありませんでした。

ですがものすごく非効率的に単語を頭に詰め込んでいたある時、別のクラスで好きだった女の子に、英単語の意味を聞かれたのです。

たまたま、本当にたまたま即答できました。するとその子は「スゴイね!勉強してるんだね!」と絶賛してくれました。

それだけで十分でした。笑

英単語を覚える時は、いつもその子が頭の中にいて、
単語を覚えるたびに「スゴイ!!」と褒めてくれます。

procrastination(怠慢)とかintoxication(中毒、興奮)とか、明らかに大学受験に必要のない単語(理系なので)まで覚えました。

(英語の勉強ばかり捗って、12月には英語の偏差値は63、でも国語は38という緊急事態に陥りました。笑)

今思えば偏桃体がフル稼働し、シータ波が出まくっていたのでしょう。。苦笑

画像8

最後までお読みいただき、ありがとうございました( ^ω^ )

もしこの記事が何かの参考になったら、ハートボタンをお願いします( ^ω^ )

そしてぜひ、お気軽にコメントも残してくださいね( ^ω^ )

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?