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ホワイト企業を求めるブラック社員 | 正しい社会の知見を子供に
私は授業もしますが、新卒の方や中途社員の方の面接も行います。
そんな中、応募者の方によく言われるのは、
「ブラック企業で働きたくない」という言葉。
実際、生徒にも言われるんですよね。
「ブラック企業は絶対嫌だ」って。
何でも最近の若い子は、
・やりがいがあって
・給料が高くて
・休みが多くて
・残業が少なくて
・福利厚生がしっかりしていて
・有給が取れて
・離職率が低くて
・会社の人間関係が良くて
・気の合う同期がいて
・上司が優しくて
・明確な評価制度があってしかも定期的に昇給する
そんなホワイト企業で働きたいんだそう。
そして面談をしていても、
保護者にも似たようなことを言われます。
noteだからぶっちゃけ言いますけど、
「ねーよ、そんな会社」
(あっ、言ってしまった・・・)
■自分の価値観を明確にした上で優先順位を
色んな感情があって、つい「ねーよ」と言ってしまいましたが、
探せばあるかもしれないですよ!笑
でも、日本にある会社の99%は中小企業です。
小規模小資本の中で、
どうにかこうにか社員がイキイキ働ける会社になろうと、
経営者の方々が日々努力をされているのが実際のところだと思います。
しかも、そういう応募者の方に限って、
履歴書を眺めてみると、まあ残念だったりします。(すいません)
会社には100点を求めるのに、
自分自身は40点、それじゃあんまりですよね。
会社に完璧を求めるなら、
そんな完璧な会社に選んでもらえる人財でありたいものです。
ただ、完璧はなかなか難しいですよね。
それって会社も一緒なんです。(法"人"なんで)
ただ、こだわりを持つことは良い事なので、
「これだけは譲れない!」
という、自分自身の価値観を明確にし、
優先順位付けくらいはした方がいいんじゃないかなと思います。
■会社に守ってもらうという大きな誤解
今回一番伝えたいことです。
冒頭で、「保護者もそんなことを言う」と言いました。
「大きな会社に入ろう」「いい会社に入ろう」という声掛けをすること
これ、実は罪なことだと思います。
「大きな会社に入りなさい、そうすれば一生安泰だから。」
この声掛けを繰り返すことで、
いわゆる
「ホワイト企業」から「選ばれない」人間が出来上がってしまいます。
まず大前提として、もはや安泰な会社はありません。
平成元年の、
世界の企業の時価総額ランキングでは日本企業が32社もランクインしていました。
でも最新のデータでは、ランクインしているのは1社のみです。
また、平成に入って名の知れた大企業がバタバタ倒産していきました。
「大企業=安泰」という価値観はバブルの遺産です。
この前提の上で、
日本の企業はいま、元気が無いのです。
元気を取り戻そうと、どこも必死なのです。
(大学入学共通テスト導入が、経済産業省の要請がきっかけなのもコレが理由です。)
なのに、「大きな会社に」「入れば大丈夫」という、
寄生虫的な価値観を植え付ける声掛けをすると、
「会社に守ってもらう」という価値観が植え付けられてしまいます。
自分の人生でやりたいことは何だろう?
自分が人の役に立てることって何だろう?
どの会社に、入社してから何をしよう?のような、
能動的な思考が無くなってしまいます。
結果的に、元気を取り戻そうとしている日本の企業から、
必要とされない人材(=人罪)になってしまいますね。
「お給料」は、どこから出ているのでしょう?
もちろんそれは「売上」からです。
その「売上」を出すのは、ひとりひとりの社員です。
だから、社員が会社を守っているんです。
そこの順番を間違ってしまいます。
名のある企業に入社することを人生のゴールにするのではなく、
自分の、どんな能力を使って、
将来、どこで、どんな風に人の役に立ちたいのか、
それを考えさせてあげて頂きたいと切に願います。
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