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vol.16 芥川賞若竹さんのジャーナリング

その頃たまたま朝の情報番組で、55歳で夫を亡くした後に小説を学び始め、2018年に芥川賞を受賞した若竹千佐子さんという作家さんの特集を見た。

若竹さんは夫を亡くした後に無気力になってしまい、この先どうやって生きていこうか、と思い悩み始めたのが、「書くこと」だった。そう言ってドサドサっと何十冊もあるCampusノートを机の上に積み上げた姿がとても印象に残っている。
ノートには、悲しみや自分の気持ち、思いつくことを全て吐き出していったらしい。すると、「私は私の人生を好きなように生きていいんだ!」と思えるようになり、小説を始めてみたそうだ。

私はおぉ~!と、ちょっとした感動を覚えた。自分の思いをひたすら書き続けることで、前向きに人生を開くことのできた実例を知れた気がした。

若竹さんについてもう少し調べてみると、たまたま脳科学の茂木さんとの対談記事を見つけた。

●茂木さん曰く、子どもの脳は小学校で急激に成長する。それは、先生の指導により自分を「客観視」する視点を持つから。シニアは経験や知識がある分、他人のアドバイスを受け入れるのが難しくなるが、若竹さんは自分を「客観視」することで成長できた。

・・・この「客観視」というのは、ジャーナルを書くことで生まれる「当時の自分の視点」「書いている今の自分の視点」「第三者の視点」と同じことだな、と思った。

●お能の宗家に伝わる「時分の花と真の花」、シニアでもまことの花を咲かせよう、というのがその記事の主題だった。
(よく見るとシニア向けの雑誌記事だった)

時分の花というのは、若い命が咲き誇る花で、真の花は若さを過ぎても自分という一人の人間だけが持つ本質的な花のことだった。

・・・私も、真の花を咲かせたい!と思った。(シニアじゃないが)


その頃、当初苦しんでいた『ママの私とママじゃない私』という考え方に疑問を持ち始めていた。
最初は、ママじゃない20代の頃の私が本当の私で、それに戻らなきゃ、と思っていた。でも、色々ジャーナリングで考えるうちに、そうじゃない気がしてきた。
「この考えに、今は違和感がある。」

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