トイレに神様はいるのか
「トイレの神様」という曲が流行ったのはもう10年以上も前のことらしい。
曲がヒットしていた頃、当時の私は実家暮らし。
母親が専業主婦でトイレは毎日ピカピカ。
たまにトイレ掃除を頼まれても嫌がり、結局実家のトイレ掃除をしたことはないと思う。
トイレには神様がいる、トイレを掃除すると美人になるという歌詞は、その曲を歌う植村花菜さんの生まれた地での言い伝えをもとにした曲だそうだ。しかし、当時の私は、子供にトイレ掃除をさせたい大人が考えたことだろうくらいに思っていた。
実家を出て初めて、トイレは(トイレに限らず)掃除しなければ汚れていくことを知った。当たり前だが、常にきれいな家で暮らしていると意外と気づかなかったりする、と思う。
取れない黒ずみを付けてしまい反省してからは、毎日とはいかないが、出来るときにきちんと掃除をしている。
ただ、仕事が立て込んで余裕がない日々が続き、このところトイレ掃除をさぼってしまっていた。久々に有休を取った今日、掃除をしていて気づいたことがある。
トイレ掃除をすることで、心まで洗われているような感覚がする。
綺麗事のように聞こえるが、目に見える汚れを落とし、白い便器をピカピカにすること、しゃがんで一息つくこと、水を流すという行為、水が流れていく音が心を安らかにしているように思う。
トイレに神様がいるかどうかは分からないが、私にとってトイレ掃除は心を浄化する行為のようだ。
心に余裕のない時こそ、丁寧にトイレを掃除する時間が必要なのかもしれない。
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