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電波で繋がる。ラジオのすすめ

以下長いですが、この文章で言いたいことは2つだけです。


ラジオが好きだ!!!

みんな、もっとラジオ聴いてみてはいかがだろうか!!!


昔から映画のメイキング映像や、ガイドブックに載っている開発秘話みたいなものが好きだった。
中学生の頃、声優さんがアニメについて語るWebラジオを聴き始めたのがきっかけで、ラジオにも自然と触れるようになった。
キャラクターのこと、アフレコのこと、パーソナルなことなど、アニメを見ているだけでは到底想像が及ばないような様々な話をしてくれるWebラジオは、めちゃくちゃ新鮮で面白かった。
ただ観賞するだけでなく、作り手に歩み寄ることで、その作品をより深く楽しめるのだということを知った。

家事をしながら、掃除をしながら、SNS見ながら。
ラジオは他の作業をしながらでも気楽に接することができるメディア。
人の話し声をなんとなく聴いて、けらけら笑ったり、新しい音楽や情報や人のことを知ったり。映像を伴わないからこそ自由で楽しいし、何よりリスナーからの投稿に呼応してどんどん展開していく予測不能なアドリブ感が超面白い。


ちょっと話が逸れるが、先日初めてラジオ番組でメールが読まれた。

イラストレーターのたなかみさきさんの、『 MIDNIGHT CHIME』という番組。猥談バー経営者のポインティ佐伯さんがゲストの回で、まあなんというかそういう話を送ったらなんと採用していただき、この前ステッカーが郵送されてきて飛び上がった。

とは言え肝心の放送日を失念していたせいで、メールを読んでもらえた回を聴けてないんですけどね!へへっ!ど阿呆!

ノリと勢いで送ったあのメールがどんなふうに紹介されて、コメントをいただいていたのか、めちゃくちゃ気になる。

こうやって番組を通してパーソナリティと一個人が繋がることができ、番組作りに手軽に参加させてもらえるのもラジオならではの魅力だ。



ラジオって未だにメディアとしてあんまり馴染みが無い人も多いかもしれないんだけども、
今はスマホアプリでいつでもどこでも手軽にラジオが聴けるから、すごく身近なメディアだと思う。
私がラジオを知った約10年前はコンポやらパソコンやらが必要だったのでちょっとハードルが高かった。それが今は、radikoを使えばタイムフリーでも聴くことができるのだ。

技術の進歩、あな素晴らしや。

おかげ様でここ2年ほどで、定期的に聴取する番組がかなり増えたので、ここらで今聞いている番組のうちのいくつかについて、ざざっと書いてみようと思う。

ひとつあらかじめお伝えしておきたい。
私が普段聴いている番組はかなり偏っておりジャンルの幅が狭い自覚がある。
なぜなら自分の趣味ベースで知った番組だけ聴いているから。

radikoだと聴いている番組に応じてレコメンドしてくれたりするので、特定ジャンルの番組にはどんどん詳しくなる一方、無数にある他のジャンルの番組に手を出すきっかけがなかなかないのだ。
世の中にはもっといろんなおもしろ愉快なラジオ番組がたくさんあるはずなので、これを機に幅を広げられたらいいな。
おすすめあったらぜひ教えてください!絶対聴きます。

ということで、よろしければ少々お付き合いくださいませ。


星野源のオールナイトニッポン

私が20数年の人生において誇れることのひとつに、「星野源のラジオを初回から聴き続けている」がある。
星野源さんのことが2013年くらいから大好きで、2016年にANNが決待った時は小躍りするほどうれしかったのを覚えている。
源さんの話し声、笑い方、語彙力はとてつもなく豊かであるとは言えないけども、紡がれる言葉に源さんの豊かな発想力や人間性が表れていて好きだ。

ANNなのでもちろん下ネタ満載。他のメディアじゃ言えないあんなことこんなことがたくさん言えるのがラジオのいいところ(主観)。
この約4年でコーナーは生まれたり消えたりしてきたけど、どれも良い意味で本当にくだらなくて、笑えるコーナーばかり。

夜の国性調査
リスナー自身の性体験を紹介。「ハガキで送る」というルールがある。文才あふれる力作が多く寄せられると評判(私の中で)。

ジングルのコーナー
その名の通り。源さんのラジオなだけあって、プロか!?みたいなクオリティの高い楽曲が届くことが多い。
しかしそれと同じぐらい、クソしょうもないが人間味溢れる呟きジングルも多く寄せられている(例:野沢雅子さんのモノマネ、身内の浮気がバレて修羅場ですみたいな暴露系、オナニーがどうみたいな純度100%の下ネタ)。

A-1グランプリ
すでに終了してしまった「喘ぎ声」を募集するコーナー。
ガチの喘ぎ声を送ってくるリスナーが多数いたらしく(すげえな)、堪り兼ねた源さんが「これは大喜利です!」とわざわざ表明した回はさすがに笑いが止まらなかった。
いろいろなもので喘ぎ声を表現するクリエイティビティに富んだコーナーで私は好きだったんだよな…。いつか臨時復活してほしい。

豚野郎!
THE JAYWALKの「何も言えなくて…夏」をBGMに、リスナーを「この豚野郎!」と叱りつける懺悔募集コーナー。
こちらもすでに終了してしまったけど個人的には神コーナーだったと思っている。
なんせ源さんの声のほかに、井上苑子さん、ベッドイン、吉田ユニさん、下田麻美さん、安元洋貴さん、宮野真守さんなど数々のゲストから拝借した豚野郎ボイスが聴けるという楽しみがあったから。
BGMの無駄な清涼感と、懺悔内容のゲスさの対比が癖になる良コーナー。


これまで数々の伝説(?)を創り上げてきたこの番組、なんと2019年からは、番組制作スタッフによる「箱番組」なるものが始まった。

もはや完全に内輪ノリなので新参の方が急に聴くとナンジャコリャだと思うはず…。
なのでこれから聴いてみようかなーという方はぜひ……あまり公には言い難い方法で……アーカイブを聴いていただければと。
番組を支えるスタッフさんたちが、なんと表舞台に出てきてリスナーからのお悩みなどに全力で答えつつ各々のオリジナリティを発揮する(しようと頑張る)、非常にアットホームなコーナーです。笑
とにかく、終始源さんが楽しそうなのが良い。

最新の放送回では、三浦大知さんをゲストに、『デモ-1 グランプリ』というリスナーからデモ音源を募集してナンバー1を決めるという企画があった。
企画内容だけ聞くとミュージシャンの高尚な遊びみたいに聞こえるんだけど、結果も含めてとても良い企画だったのでぜひradikoタイムフリーで!

アカン、もはや源さんのラジオについてで普通に1記事成立するレベルで長くなってもうた。愛ゆえに。


Creepy NutsのオールナイトニッポンZERO

日本一のラッパーと世界一のDJによる、中学パワー爆発限界ラジオ。
と私は思っている。

ヒップホップについての真面目な話が2割、下ネタや妄想など正直有益とは言いがたいクソくだらない話が8割。
中学生男子ふたりが家できゃっきゃしてるような空気感が、私が思うこの番組の一番の魅力。

ここ数年のCreepy Nutsの快進撃は凄まじい。努力と業績を積み重ねて、技術も人気も名誉も得た2人組が、夜中の3時からラジオ番組をやって1時間半ゲラゲラ笑っているのがこの番組。
R指定さんがお勧めのヒップホップを熱く語るコーナーもありつつ、基本的にはリスナーのくだらないメールに2人が爆笑したり突っ込んだりするのがメインになっている。

先日この番組初のイベントがあったので、ライブビューイングで参加してきたんだけど、
中野サンプラザのステージの真ん中で向かい合って座り、「いつものラジオやります」と言って2人が話し始めたときはなんだか感慨深かった。めっちゃお互いの目見つめあってたんだよな…。ほんと仲良し。

迷コーナー『大江戸シーラン』では、色々あってスタッフが強奪に成功したFLOWのKOHSHIさんのサングラスをかけた松永さんが、スポットライトを浴びながら歌い(あれは歌と呼べるのか)、めちゃくちゃ盛り上がった。

なにより、Zeebraさんがゲストとして登場した時にはまさか!!!と観衆全員スタンディングオベーション。
2人からどんなにいじられても笑顔で受け入れてくれるジブさん。師弟愛になんだか泣けた。

Creepy Nutsを知らない人でも、なんとなく日々に疲れたから笑って忘れたいとか、中坊レベルの下ネタ大好きとか、そういう方にはぜひ聴いてみてほしいなぁ。
2人の笑い声を聴いていると、なんだか日常であった嫌なこととか悩みとかがどうでも良くなってくるんですよ。


こむちゃっとカウントダウン

世の女子よ喜べ!!!櫻井孝宏の声が毎週聞けるぞ!!!

櫻井孝宏さんと白石晴香さんがパーソナリティの、毎週アニソンランキングTOP10を発表する番組。
なんともう20年近く続いているらしい(櫻井さんは初代からずっとパーソナリティを担当されているらしい)。
ランキング発表の他にも、誰かしら声優やミュージシャンをゲストに迎えてトークやコーナーをやっている。ジャンルがかなり幅広いのでこの番組は男女問わず楽しめるように構成されている。

私はそもそもアニメが好きだから、今巷でどんなアニメの音楽がウケているのか知ることができるのが楽しいし、たまたまこの番組で聴いた曲がフックになってアニメをみてみたりすることもある。
アニメが好きな人は気軽に聴いてみてはいかがでしょう!新しい出会いがあるかも。

パーソナリティ2人のゆるいトーク、そして声優ファン視点で言うと度々挟まれる櫻井さんのおじさん発言も注目ポイント。


ハライチ岩井勇気のアニニャン

もはやアニメ関係の仕事で取れない仕事はないんじゃないか、と思うくらい業界関係者とズブズブな(大失礼)ハライチ岩井さんの番組。

ターゲットはかなり女性に寄っている。何せ来るゲスト来るゲスト、方々の作品で名前を見る旬の男性声優メインばかり。
岩井さんがBLにも対応可能な方(腐男子?)だからというのも大きいのではなかろうか…。女性声優さんが来ることもあるけど、たいていは男女どちらからも支持が厚そうな人だったりする。

最近は緒方恵美さんとか山口勝平さんみたいな大御所がゲストの回もあったりするので気が抜けない。マジで。豪華すぎてひっくり返りそうになったわ。

名物コーナーは『ニャンフレーズ』。
「もしも〇〇(声優の名前)さんが●●だったら」というお題でリスナーから「言ってほしいセリフ」を募り、実際に声優に演技してもらえるというベッタベタだけど声優ファンならブチ上がるコーナー。
夢女系のセリフが多いかと思いきや、声優の珍演技を引き出すセリフもあったりしていて楽しい。
なんやかんや岩井さんが一番嬉しそう。作家の方も同じぐらい嬉しそう。

毎回ゲストが2週連続で出演するから、作品の話だけでなくかなりパーソナルな話も聞けて楽しい!声優さんに興味ある人はぜひ!


その他こんな番組もおすすめ

•深夜の音楽食堂
ファンの方ならご存知、源さんと仲良しの松重豊さんの音楽ラジオ番組。
松重さんは国内外の幅広い音楽に詳しい!と源さんがラジオで話していたのを機にこの番組を知り、新しい音楽と出会うきっかけが欲しくて聴き始めた。

松重さんの話し方や声が深夜の時間帯にぴったりだし、ゆったりとした空気感がとても好き。
紹介される音楽がどれも魅力的なので、だいたいApple Musicで探してライブラリに追加している。
音楽好きな方、松重さんのことが好きな方、おじさまのゆるいラジオを聴いてみたい方におすすめ。

•RHYMESTER 歌丸のマイゲームマイライフ
ヒップホップ界の超大御所・歌丸さんがゲストとアツいゲームトークを繰り広げる30分番組。
どんなゲームが好きか、今どんなゲームにハマってるか、発売が楽しみなゲームは何か…などゲームが好きなら思わず頷いてしまうようなトークが聴けちゃう。
なにより歌丸さんの守備範囲の広さに驚愕する。
人間にあたえられた時間って1日24時間で平等なはずなのに、どうやってこんだけ膨大な数のインプットをこなしてるんだろう……。もしや精神と時の部屋に行けるのか?

マイゲームに限らず、アトロクもおすすめ。とはいえ毎日放送してるし追えきれないので、まずは気になるゲストや特集の回だけでも聴いてみては!

•菅田将暉のオールナイトニッポン
コテコテ関西弁でトークし、しょうもないことでケラケラ笑っている菅田くんがかわいい番組(主観120%)。
人気俳優らしからぬ下ネタも大爆発。とにかく楽しそうに話すのが良い。一度ツボに入ったらずっーと引っぱるのもかわいいから許せる。

菅田将暉が特別好きってわけじゃないんだよな…という人も、ラジオで意外な一面が知れることで「ちょっと好きかも」と思えるかもしれない。
リスナーは何なら俳優・菅田将暉にそこまで関心がない人も多いんじゃないかと。笑

俳優ってテレビの中でキラキラ発光してるイメージ強いだけど、舞台をおりたところで話をされているのを聞いてみると、素人でも共感できる人間臭い一面があったりする。
私は顔とか演技でその人を好きになるよりも、少人数のトーク番組とかでその人の人間らしいところを知って好きになることの方が圧倒的に多い。
同じ理由で、このラジオを通して菅田くんのことを以前より好きになれた。

著名人を上っ面だけで判断しなくなることも、ラジオを聴くメリットなのかも!

•ヒプノシスRADIO
ご存知ヒプノシスマイクのキャラクターたちが、リスナーから寄せられたお悩みに答えてくれる番組。
面白いのは、キャララジなんだけどキャラたちがあくまでパーソナリティとして扱われていること。
声優が声優として話す時間は1秒もなく、最初から最後までキャラはキャラとしてラジオをする。

このパターン、少なくとも私はあんまり聴いたことなかったんで新鮮だった!
変に世界観が崩れたり、リスナーが我に帰らされる瞬間がないので、終始没入感があるのが素敵!企画者天才!
3月で全ディビジョン1周するので、終わっちゃうのかな?という雰囲気だけど、Spotifyでアーカイブ全部聴けるので興味ある人はぜひぜひ。



ラジオを日常の一部に

ここまでなんやかんやと主観で語ってきたが、とはいえラジオ聴く習慣ないし〜〜〜という人も多いと思う。
そんな方は、ぜひ家事や身支度をしている時間や移動時間に、とりあえず聴いてみることをおすすめしたい!

家に帰ってすぐなんとなーくテレビをつけてしまうという人は多いけど、私の場合は音楽鳴らすかラジオつけるか。
テレビは画面に集中していないと途中で流れがわからなくなったりするので、基本的にながら観ることができない。
ラジオは聴覚だけを使えば接点が持てるメディアだから、料理しながら・洗濯しながら・風呂入りながら・メイクしながらでも情報が入ってくる。
音楽のように、手軽に日常の一部に取り入れられることがラジオの一番のメリットではないかと。

だから社会人になって一人暮らしを始めてからは、テレビ観るのは録画した番組を観たい時くらいになった(去年あたりからはもはや動画サービスメインなのでテレビ番組自体をほぼ観ないけど…)。

あとは、起きて活動している時間のうち仕事をしている時間が圧倒的に多くなったことで、「くだらないことで笑う楽しさ」に今まで以上に魅力を感じるようになったのも大きい。
一聴すると無駄に感じる情報や時間の中にも、豊かさとかアイデアのヒントがあるもの。

いろいろ考えまくって頭が疲れた仕事後、1日の終わりの息抜きに聴くと、なんか笑えて、ちょっとだけ心が軽くなる。

そんなお気に入りのラジオ番組を皆さんもぜひ見つけてみてくださいね〜。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!