モードを切り替える能力

何かの能力を鍛える時に、ある一つの方向性に伸ばすのであれば、苦労はあるとしてもシンプルだと感じます。


しかし、相反するように見える複数の要素を同時に伸ばし、状況によってそれを切り替えて使い分ける必要が出てくることがあります。

そうすると、全速力で短距離走で走っていた瞬間に、急ブレーキをかけて散歩を楽しむようなモードの切り替えが必要になるので、その切り替えには大きな負担や混乱を持つかもしれません


例えば、筋力を鍛えるのであれば、重いものを持てるようになったり、握力が強くなったり、そのために必要なことをするでしょう。

しかし、同時期に玉子を持つような丁寧な動作や、ドミノを一つずつ並べていくような繊細な作業をやる必要があったらどうでしょうか?

もちろん、努力によって出来るようになるとは思うのですが、それぞれに必要な能力は異なるため、まずそれぞれを伸ばすことに努力や工夫が必要です。
加えて、その力の出し方を、状況判断によって切り替える能力を身に付けなければならないでしょう。

そうすると、一つの方向性に努力を振り切るよりも、複雑な成長が必要になるでしょう。


しかし、そう言った状況は成長をするにつれて増えていく、と言うより避けられなくなっていくように感じます。

例えば、厳しいスタンスで労苦を厭わずに努力を重ねて乗り越えるような場面があったかと思えば、次の状況では、ゆるやかな態度で些細な事には拘らずにのんびりと時間を過ごす。

例えば、友好的な関係では穏やかな性格で楽しく過ごしつつも、危険性を感じる状況になったら覚悟を決めて決断する。


そのように、切り替えが必要な時に、それぞれの面を自然に出せるようになることが、より良い人間関係に必要な、成長させる意義のある要素だと感じます。

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