主観と他者の内面
無意識に持っている人間の性質のひとつとして「人との関わりで自分の中に快感不快感が起きた時、そこに勝手に相手の意志を見てしまう」というものがあると考えています。
例えば、分かりやすい例では「自分が好意を持っている人と目が合った」時に、自分の中に「嬉しい」と言う快感が起こったことで、「相手も自分に好意を持っているのでは」と言う勘違いをする、と言うようなパターンです。
この例えが非現実的に感じられる場合は、逆パターンの、「自分と合わないタイプの人と目が合った」時に、自分の中に「気に食わない」と言う不快感が起こったことで、「相手に喧嘩を売られた」と言う勘違いをする、と言うような例だと理解しやすいかもしれません。
快感、不快感、どちらの場合であっても、「自分の中に主観的な感情が生まれた場合、相手が狙った意志の結果とは限らない」と言う事を頭の中に置いておく事と、想像で相手の意志を誤解することは減るでしょう。
では、自分の中に生まれた感情に意味が無いのかと言えば、それもまた違うと考えます。
何故なら「自分が○○と感じた」と言う事自体は、疑いようの無い事実だからです。
その疑いようの無い事実を認めながら、同時に、自分とは別の他者の意志が存在することも認める事。
この両立が、自分と他者の両方を尊重することになるのだと考えます。
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