自分さえ頑張れば何とかなる?

何か困難に立ち向かう時、「自分自身がその問題を乗り越えられていない」と言う状況は、自分自身の眼からも、周りの他者の眼からも、明らかにわかります。

そのため、難しいことでも「自分さえ頑張ればそれで解決するんだ、何とか頑張ろう」と考える事も多いと思います

実際、その困難を自分の努力で乗り越えてしまえば、問題無い状況になるので、その意味では正しいと言えます。


しかし、ここでひとつ考えなければならないのは、周りの環境や、自分以外の人のことまで考えた時、「自分さえ頑張れば」だけで終わりではなく、もっと良い結果に繋がる方法があるのではないか?と言う事です。

例えば、めちゃめちゃ回線速度の遅いウェブ環境で作業をしているとします。

その環境でも「少しでも回線の速い時間帯を探す」、「データ通信料を少なく出来るよう工夫する」、「睡眠時間を削ってでも作業時間を確保する」などの方法を取れば、自分の頑張りで何とかなるかもしれません。

しかし、このように環境に分かりやすい問題があると分かっているなら、「そもそも、通信環境を快適に変えたら、そんな努力しないで良くなる」と言う事が分かります。


また、もし自分はそのままの環境で努力で何とか出来たとしても、周りの人はそれに耐えきれず、精神的・肉体的に参ってしまうかもしれません。

「自分と同じ方法で同じくらい周りが頑張ればいい」と思ってしまうと、環境の問題を放置していると言う事から目を逸らしてしまうことも出来ます

しかし、客観的に見れば「同じ結果が出せるなら労力が少ないのが一番」「温存出来た力を他の努力や回復に回せれば、さらに良い結果に繋がる」と言えるでしょう。


「自分さえ頑張れば何とかなる」は、短期的には問題を乗り越えるポジティヴな姿勢ですが、それだと構造的な問題は残りますし、頑張り切れない人から潰れていく状況になるかもしれません。

そう考えれば、「自分は頑張る」と「環境、状況、構造を変える」をセットで取り組むことが、大切なのだと考えます

よろしければサポートをお願いいたします!