何もしていないように見える「眠り」が、無意識に定着させる

「眠り」には体力や精神力の回復とは別に、「起きている間に頑張って学んだ事を、無意識の領域に定着させる」と言う効果があることを感じます。
これはスポーツ、楽器の演奏、勉強、乗り物の運転など、様々な対象について言えるでしょう。


自分自身の経験で言えば、楽器の練習が一番効果を実感しています。

例えばキーボードで弾くのが難しいフレーズがあるとします。
まずは無理無くフレーズの弾ける運指を決めて、ゆっくり弾いてみます。その時は、ゆっくりでもミスをしますし、運指も決めたのと違う順にしてしまったり、たくさん失敗するでしょう。

その日は、何回も繰り返しそのように練習をして、一旦切り上げて眠ります。

そして、次の日にもう一度弾いてみると…、何なのか全く分かりませんが、勝手に指が決めた運指通りに動くようになっていて、一気に完成度が上がっています


努力を繰り返し、辛い時間を何度も過ごせば過ごすほど上達する、と言う事なら、「苦労=成果」と言う分かりやすい式になるので、理解しやすいでしょう。

しかし実際には、必要なことを頑張って仕込んだら、あとは眠っている内に、無意識の領域にそれが保存されて、言ってしまえば「勝手に完成する」わけです。


苦労することで成果が上がる領域ももちろんありますが、それは苦労しているからではなく、「成果につながる行動をしているから」だと言えます。

例えば、眠らずに24時間連続で練習するよりも、眠って定着させた方が成果は出るのではないかと感じます。この場合も「成果につながる行動をしているから」でしょう。

こうした成果に繋がる行動の中に「眠り」も含まれると言う事を知っていれば、むしろ積極的に眠ることで良い結果を得られるのだと感じます。


苦労や達成感によって満足するのも楽しいですが、またそれとは別に、自分自身の特性にあわせた行動によって良い結果を出すことは、まるで自分自身にプログラミングをするような面白さだと感じます

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