続けることで負担が減る、継続することで手離さない

コロナによる自粛期間などのために、日々のルーチンや、生活リズムが変わりました。
これにより、「身に付いていたプラス要素」が驚くほどあっさりと失われていくという経験をしたので、その実感を持って書いてみました。

例えば、筋トレを続けることで、少ない負担で力を出せるように身体が鍛えられて変わっていきます
最初は数キロ走るのが限界だった人が、数十キロの距離を普通に走り続けられるになる、などです。

良く言われることでもありますが、これは筋力以外のものについても基本的に同じことが言えます

30分間考え続けるのが限界だった人が、数時間考え続けられるようになったり。
人見知りで挨拶で話しかけるのも緊張していた人が、フランクに友人を作れるようになったり。
少しの作業が面倒だと感じていた人が、次々と新しいことに取り組めるようになったり。

少ない負荷のものでも、それをこなすことを続けて徐々に負荷を上げていくと、大きな負荷だったはずのものが、いつの間にか普通にこなせるようになる、と言う事です。

しかし、これは逆の見方も出来る所が怖い所だとも感じます。

例えば、筋トレをサボり続けることで、筋力が失われ、力が出せなくなっていくことがあります。

これと同じように、筋力以外のものでも、続ける努力を行わない期間が続くことで、出せる力が失われて、鍛える前に戻ってしまう可能性がある、と言う事です。

数時間ものを考え続けられる思考力があった人が、30分間程度考えて限界だと感じるようになるかもしれません。
フランクに人に話しかけて友人関係を築けていた人に、挨拶で話しかけるのにも緊張する人見知りの傾向が出るかもしれません。
次々と新しいことに取り組んだいた人が、少しの作業でも面倒だと感じるようになるかもしれません。

もちろん、どの程度何を出来るようにありたいかは自由なので、一概にマイナスだとも言い切れません。
しかし、「自分はこういう生き方が出来る状態でありたい」と言う理想があるのに、意志に反してそこから離れてしまうことは「幸せ」な状態からは遠ざかっていると思います。

だからこそ、一度手に入れた傾向、性質、能力は、そこで終わりではなく、維持して伸ばす習慣を持ち続ける事が必要なのだと考えます。

良く、ダイエットで「短期間の食事制限などで無理やり体重だけ減らすのではなく、生活習慣や食事のスタイル自体を長期的に見直して変えること」が重要だとされています。
それと同じことが他のことにも当てはまる、つまり「短期間の努力で変化したプラスは、維持してさらに伸ばすスタイルの獲得によって長期的なプラスにしていこう」と言う事だと思います。

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