直感的に正しいと思っても、正しいとは限らない

直感的に「これだ!」と思ったら、それに従うのが後悔の無い選択になるものがあります。

例えば、「お昼ご飯に何を食べよう?」とか、「今日はどんな服装を着よう?」と言った個人的な事であれば、自分の無意識の選択に従うのが、理屈ではなく納得できる事が良くあるでしょう。

他にも、初めて会った人の何となくの印象での「この人とは気が合いそうだ」なども、そうした選択のひとつです。

そのような、絶対的な正解が客観的にある訳ではないもの自分の気持ち、自分の感性に従う事が最も心に正直に自然に生きられるものは、直感に従うことで良い結果になる事も多いと思います。


しかし同時に、直感的に「これだ!」と思ったとしても、実は誤りであることが客観的に説明出来るものも存在します。

例えとして分かりやすいのは、たまにひっかけ問題として出されるような色々な問題です。

簡単なところでは「1日で倍の面積に増える蓮の葉が池に浮いています。60日後に池を丁度埋め尽くすとします。池の半分の面積を埋めるのは何日後でしょう?」と言った問題があります。

直感的には「30日」と言いたくなりますが…。


少し複雑になると、自分は「モンティ・ホール問題」を考える事で、自分の直感の危うさを自覚することになりました。

・Wikipedia モンティ・ホール問題
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%95%8F%E9%A1%8C

この問題も、直感的には「ドアを変更しても、確率はランダムで一緒でしょ?」と感じるのですが…。


こうした、自分のその場での直感での答えとは異なるものが沢山あることを知ると、最初は「何を信じたら良いのかわからない」と言う不安や混乱を持つかもしれません

しかし、そうした事実をそのまま受け入れれば、「直感は直感として保留しておいて、本当にそうなのか地道に確認してみよう。もしかしたら、違う答えがあるのかもしれない」と言う落ち着いた考えになっていきます。

最終的には「直感で感じた事」、「今の情報と知識から導いた仮説」、「将来、新たな情報や知識で仮説がひっくり返る可能性」をすべて矛盾無く受け入れることで、「ある時点での正しさ」に拘泥しない、正しさへの柔軟な姿勢になれると考えています。

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