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映画観て即買いに行きました。「君たちはどう生きるか」読書録
先日公開されたジブリ最新作「君たちはどう生きるか」、本当に衝撃でした…
映画についても熱く熱く語りたいんですが、
(最高でした!ものすごい体験をさせてもらえたな、と未だに余韻に浸っています)
映画のタイトルになっている「君たちはどう生きるか」を、無性に読んでみたくなりました。映画館を出てすぐ本屋さんに向かいました。
※映画の内容には触れませんのでご安心を!
1937年に発行されたこの本、児童書ながら読み応え充分なボリュームです。
発刊当時は、
「哲学を子どもたちにも分かりやすく伝える」ための連載として始まったそうです。当時は世界情勢も不安定な最中、検閲も厳しく、自由な表現は難しい状況だったとか。
出版されてから80年以上も経っているのに、未だに同じような課題だらけだなぁ…と悲しさも覚えながら読みました。むしろ当時より悪化してる問題もありそう。文明は進化してるはずなのに。
最も心に響いたのは、主人公のコペルくんが生まれて初めて「後悔」を体験するエピソード。
それまでは聡明で活発な男の子が、持ち前の知性を発揮して世の理を自分なりに考えていく…(それを小粋な伯父さんが導いてくれる)という構成ですが、
このエピソードでは自身の過ちから学ぶ姿が描かれます。
自身の弱さ、狡さと戦う姿は、自分自身にも思い当たる節があるな…と胸が痛くなりました。
ラクなほうに逃げたくなる。自分に都合の良いように解釈したくなる。やらない言い訳ばかり上手くなる。無難な方に進みたくなる。リスクが少ない方を選びたくなる。
そんな時に、きっとこの題目が弱い私に問いかけてくれる。
ロングセラーも納得の、凄い一冊でした。
今読めて良かったです。
君たちはどう生きるか。
この本を読んだ上で、もう一度映画も観に行こうと思います。
読んだ本
君たちはどう生きるか
吉野源三郎 著
岩波書店 出版
1937年 初出
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