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「12月26日」という日が私は好きだ。

今日、用事があって最寄り駅まで行ってきたのですが、早速クリスマスツリーが撤去されていました。
ぽっかりと開いたその空間に、昨日までは見上げるような高さのきらびやかなツリーがあったことが不思議でなりません。
ちなみに唐突なのですが、

私は「12月26日」が好きです。

昨日までクリスマスで賑やかだった街が、さも何事もなかったかのように跡形もなく日常に戻る温度差が好きなのです。
ハロウィンが終わり、11月に入るとすぐクリスマス一色になるというのに、約2か月煽り続けたイベントはたった一晩で終わり、そして何事もなかったかのように年越しを待ち続ける時間になります。

まるで泡沫。

12月26日は、私にとって「儚い」存在なのです。

その儚さに魅了されて一人しみじみ思いを馳せると、なんとも言えない切なさで胸がいっぱいになります。
この切なさと季節感がマッチする感じが味わい深くて好きなのです。

これが29日や30日くらいになってくると、大晦日の気配でしみじみすることもなくなるのですが、26日というのは絶妙に月末までの時間がある。
12月26日は、クリスマスと大晦日という2大イベントの狭間の休息時間なのだと思うのです。

私は誕生日が11月なのですが、毎年誕生日を過ぎるとあっという間に年末になってしまいます。
年々その体感速度が速くなってきている気がして、今年はついに、クリスマスツリーを一度も出すことなくクリスマスを終えました。
まだ早いだろう、まだもう少し、そう思っているうちに25日が過ぎて行ってしまったのです。
今年、12月26日をより儚く感じるのは、クリスマスと自分の体感速度が合わなかったことによる虚しさも上乗せされているからかもしれません。

今年は29日に仕事納めになります。
年末に向けて、街の空気感も慌ただしくなり、HSPの私としてもその空気感に引きずられて辛いところがあります。
だからこそ、ほっとした何もない一日を実感できる12月26日が、一年で一番好きなのです。

間もなく2021年も終わりを迎えます。
皆様お健やかに、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
そして来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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