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【復職日記】闘病を考える

休職から明けて働き始めて、「闘病」という言葉の意味を考える機会が増えました。

職業柄、日々私が目の前に相対する方々は「闘病している」人であり、私は「闘病を支えている」人の一人であります。
ただ今回、自分が病を患い「闘病している」側になり、復職して「闘病を支えている」側に戻っても、未だ私は「闘病している」んだと感じます。

復職して、日々少しずつ体調が良くなっているはずだったのに、ここに来てまだどんよりとした気持ちになっています。
理由は正直わかりません。
でも、分からないから病気なのであって、乱高下する気持ちのムラを感じるたびに、まだまだ時間がかかるんだな、と落ち込んでしまいます。
消えていたはずの息苦しさも復活し、体力も落ちているような気がします。
(階段の上り下りで息が切れることもしばしば…)

その上ここに来て、文章を書く、ということが難しくなってきました。
頭の中で推敲して、文字に起こして、読み返してみて…
その一連の作業に対して、疲れを覚えるようになりました。
何気なくキーボードに向かって文章を生み出す、たったそれだけのことなのに、実は多くのエネルギーを必要とすることを初めて知りました。

幼いころから文章を書くのが好きだった私。
あまり上手ではなかったですが、小学生の頃から小説を書くのが好きでした。
大人になった今でもこうやってnoteを更新したり、インスタでも「こんなことを書きたいな」と思うことを、わくわくした気持ちを乗せて文章に綴ったり…
それがここ一週間ばかり、ぱたっと止まってしまいました。
書きたい気持ちや書きたいことはあるから、頑張って文章を絞りだすように書くけれど、イマイチしっくりこない。
今も正直、気持ちを乗せて書くというよりかは、頭の中の考えを、何とか手繰り寄せた文字で輪郭を作っている感覚です。
文章の中身を精査する余裕がないのです。
私、どうしちゃったんだろう…。

復職後、たくさんのことがありました。
嘆いたり、怒ったり、悲しんだり…。
復職して初めて気付くこともたくさんありました。
嬉しいこともあったけれど、悲しかったり寂しかったりすることも多くありました。
今まで自分がよりどころに感じていたことが、実はそうではなかった、ということもありました。
自分がこんなにどす黒い感情を持っていたことに、驚いたこともありました。

ああ、こうやって書いてみて気付きました。
たくさんの出来事が処理しきれず、私は疲れているんだと思います。
何かを考えることも、何かを感じることも、脳が拒否しているような気がするのです。
きっと様々な刺激から自分を守ろうとしているんですね。
そう思うと、私はまだまだ回復途上だし、これから先も病と闘わなければならないんですね。

何回か適応障害と診断されて、自分との向き合い方を分かったつもりでいましたが、今回が一番苦しい。
辛いということはあったけれど、「苦しい」という気持ちになるのは初めてです。
この苦しさから脱却するためにも、病と「闘う」気持ちを持ちたいのですが、なんだか気持ちが乗ってきません。

書きたいことがたくさんあるから、早く、少しでもいいから復活したいのです。
(W杯のこととか、FC東京のこととか、MSWのこととか…)

今週丁度心療内科の受診があるので、この不調から回復するための方法を、先生に相談してみようと思います。

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