2023年 第1節 アビスパ福岡vsヴィッセル神戸 レビュー
試合内容
前半、アビスパ福岡はヴィッセル神戸と互角に渡り合った。開始直後こそ神戸の勢いに苦しめられ、その後も元日本代表の大迫勇也を中心にピンチはあったものの失点することはなく、新加入の紺野和也が位置する右サイドを中心に好機を生み出した。
カウンター一辺倒ではない、2023年バージョンのアビスパをある程度表現できていた。
ところが、後半になると勢いはしぼんだ。ボールを奪っても繋げず、ヴィッセルの攻撃を受け止める時間は増加するばかり。
そして後半25分、途中出場のジェアン・パトリッキに決められ失点すると、その後は選手交代で反撃を狙うも効果的とはいえず。
0-1で敗れ、これでJ1昇格後3年続けて開幕戦で勝利を逃すこととなった。悔しい結果ではあるが、もちろん34試合のうちの1試合が終わったに過ぎない。
ホーム開幕戦では先手の選手交代と速攻と遅攻の使い分け、左サイドからの攻撃の構築など、この試合でみられた課題を解消してくれることを期待したい。
採点(及第点5.5)、寸評
GK 31村上昌謙 5.5
中途半端なパンチングなどやや不安定な場面はあったが、堅実なプレー。失点の場面はやむを得ない。
DF 2 湯澤聖人 6.0
積極的な攻撃参加で、紺野と好連携をみせた。やはり、今年も信頼できる。
DF 33 ドウグラス・グローリ 6.0
被決定機になりそうな局面で何度もブロック。攻撃参加もみせたが、精度は高いとはいえず。
DF 3 奈良竜樹 6.0
イエローカードこそもらったものの、ヴィッセルの攻撃の軸である大迫はある程度抑えることに成功。
DF 5 宮 大樹 5.5
亀川との連携にズレがあり、足元でのプレーも本来のものではなかった。
DF 22 亀川諒史 5.5 (84分OUT)
ルキアンとの距離感が遠く、左サイドで孤立する場面が多かった。本人としても消化不良だろう。この試合で見えた課題の1つ。
MF 6 前 寛之 5.5 (77分OUT)
読みはさすがだったが、プレーの精度は本来のものではない。
MF 40 中村 駿 5.5
中盤の数的不利もあり、組み立てに苦しんだ。ミスマッチを解消しきれず。
MF 8 紺野和也 6.5
間違いなく、この試合で1番可能性を感じさせた存在。技術が高く時間を作れ、決定機も演出した。
FW 17 ルキアン 5.5
中央に入り数回良い形は作ったが、反面左サイドからの攻撃は作れず。
FW 11 山岸祐也 5.0 (77分OUT)
ボールが収まらず、らしくないほどにロストを繰り返した。ルキアンへのスルーパスは得点の匂いがしたが、わずかに長かった。
途中出場
DF 20 三國ケネディエブス 5.5 (77分IN)
CB圏パワープレー要因。フアンマが去った今季は出番が増えそうだ。
MF 99 井手口陽介 6.0 (77分IN)
久しぶりの公式戦出場だったが、積極的にプレーしシュートを2本放つ。前・中村とはタイプが異なり、ボランチ争いの激化は確実だ。
FW 27 佐藤凌我 5.5 (77分IN)
出場直後はらしさをみせたが、攻撃がシンプルになるにつれ目立たなく。
DF 29 前嶋洋太 採点なし (84分IN)
監督 長谷部茂利 5.0
前半は進化を感じさせるも、後半は勢いを失った。スタメン組を信じたが結果として交代が遅れ、3枚替えも功を奏さず。
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