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絶句をしたことはありますか?

私は就活をきっかけに自分のこと、将来のこと、
身の回りのことなど深く考えるようになった。

疑問に思う回数が増え、思考が深くなり
色々なジャンルの方と話す機会も増え、
本を読む習慣が出来た。

本は、自己啓発や経営論、組織論、心理学、
人とのコミュニケーションなど、
興味のある本はかなり読んでいた。

ある日、母と本屋へ行き、
先程述べたようなジャンルを見漁っていると
母がある本を勧めてきた。

それは、言葉の使い方が載っている本だった。

私は母に対して絶句してしまった。

私は幼少期から現在進行形で、家族に対して
本音や感情を外に出すことが怖いと感じている。

なぜなら、自閉症の兄と教育者の両親と過ごした
0歳から15歳までは我慢こそが正義だと思っていたからだ。

今私はこれがしたい、と言っても
兄がしたくないことであれば、
私は譲らなければならなかった。

何度も何度も、これがしたいという本音や
素直な感情を断られたり否定されると、

「どうせ言っても今回も否定される」
と思うようになる。

もしかしたら今回は私の言うことを
理解してくれるかも!と期待をしても
否定されたり、ダメと言われた記憶が残っている。

小学生ながらに
「勝手に期待して浮かれてた自分が悪かった。」
「親に期待するのはもうやめよう。」
と本気で思っていた。

本当は両親にかけて欲しかった言葉を
今、目の前にいる人に送っている。

それが顕著に現れたのは、
キャリア支援のNPO法人に所属していた頃、
就活生との約1時間の面談だ。

私と話すと、有難いことに
泣きながら本音を伝えてくれる子が多かった。

これまで気付いていなかったことや
自分の感情を無視してきたことに向き合うことは
とても辛いことであり、
それを出会ってまもない私(他人)に話すのは
勇気がいる。

それをどう引き出すか、と常に考え、
話の順序、どの自己開示をするのか、
言葉の使い方・選び方、表情、話し方、聴き方等

100人以上との面談を通して、培ったスキルがある

両親が使う言葉は「正論」であると私は感じている。
(1つ前の投稿内容と被ります)


お前が悪い、なぜこれが出来ない、不甲斐ない、
弱さを克服しろ、そろそろ考えろ、お前はどう思っている?…

私が悪かった面もあるけれど、
私側の主張は聞いてもくれない?

不甲斐なさ、弱さを簡単に克服出来るなら、
こんなに悩んでいないよ。

なんでそう思う?どう思っている?と
私の意見を広く聞くオープンクエスチョンに見えて
実は答えの選択肢が1つしかない(両親が求めているであろう模範解答がある)クローズドクエスチョンになっているのは気付かないよね。


私に言葉の使い方の本を勧めるより、
両親も読んでみても良いんじゃないかとその場で思ったりしたが、辞めた。

私が両親にその姿を見せていないから
その本を善意で勧めているのはわかっている。

絶句すると、同時にここまで伝わっていないのかと
空しくなる。


最後まで読んでいただき、有難うございます。
3連投は不安が溢れだしました。
このnoteという場所に吐き出せることが
すごく救いになっています。

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