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【短歌一首】 石焼きの余熱で夜も火が通り小暑はすでに大暑と紛ふ

石焼きの
余熱で夜も  
火が通り
小暑はすでに 
大暑と紛ふ

昨日(7月6日)は二十四節気の一つの「小暑(しょうしょ)」

【小暑】
夏至の後十五日目で、太陽暦では七月七日ごろ。このころから暑気が強くなる。

明鏡国語辞典

確かに昔から「暑気=夏の暑さ」は強くなる時期であるのだろうが、今の猛暑は想定外なのでないだろうか。 昨日の朝のニュースでも、各地で35℃超えが続出することを伝えていた。 

朝から夏が全開

朝から暑さが全開となるが、最近は夜になっても28度を下らないことも多く、これまで蓄積された熱が毎日、この暑さを後押ししている。

昼間の灼熱の太陽と、熱い大気で、地面も建物も街の全てが石焼き料理で使われる熱した石のようになっている。日が落ちても、まだまだたっぷりと街に蓄積された熱は、夜の間ずっと街と人を余熱で熱し続ける。

小暑の前日の日没後も暑かった

次の二十四節気は、「大暑(たいしょ))」。今年は7月22日が大暑に当たる。

【大暑】
二十四節気の一つ。太陽暦では七月二十三日ごろ。一年中で最も暑い時期。

明鏡国語辞典

しかし、7月に入ってから各地で35度超、中には40度近くなる場所のあるのだから、すでに一年中で最も暑い時期に突入しているだろう。そもそも梅雨はどこに雲隠れした。そして、大暑になるとさらに暑くなるというのか。これはなかなかの試練だ。

熱い夕方
熱帯夜

熱い夜が明けて朝を迎えるとまた灼熱の太陽が昇り、まだ十分に余熱を保っている石焼き状態の街に新たな火が入る。 そして、また猛暑の1日が始まる。

猫間英介



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