【短歌一首】 出番なきスワンの舟は霧雨の池に足並み揃へて備ふ
東京のJR中央線の吉祥寺駅からすぐの都立・井の頭公園。その中心をなすのが、井の頭池。
断続的に降り続く霧雨ときに大雨で、普段は家族連れやカップルに人気のボート乗り場も全く人の気配がない。
霧雨の中、池も木々も水草も深い緑に染まっている中で、真っ白なスワンボートが整然と並んでいる様子は、緑に映えてよりいっそう華麗で優美。
あいにくの天候で出番のないスワンボートたち。いつ雨が止んでお客さんが来てもいいように準備を整えているように見える。まるで本番前のバレエダンサーたちのよう。これぞまさにバレエ「白鳥の湖」。リハーサルも終わり準備万端。
白鳥たちは後ろ姿も可憐。水面に姿を映して最終の調整確認中。
いつでも始動できるようにウォーミングアップ中のスワンボートの白鳥たち。しかし、おりからの雨はどんどん強くなってくる。視界も白んでくるほど。
今日は完全休養日になるかも。梅雨明けに備えてゆっくり休もう。
猫間英介