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【短歌一首】 隧道に入るも出づるも匂ひ立つ緑の風の導くままに
隧道(ずいどう)に
入るも出づるも
匂ひ立つ
緑の風の
導くままに
短歌は散歩散策セラピー。
何度訪れても、鎌倉には新しい発見がある。
多分、佐助隧道(すいどう、ずいどう)はこれまで通ったことがなかった。 隧道とはトンネルのこと。鎌倉駅近くの扇ガ谷地区から佐助稲荷のある佐助地区に通じる。
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今まで何回も佐助稲荷に来ているが、佐助隧道ルートで行ったことはなかった。鎌倉駅からは、いつも佐助隧道から一本離れた鎌倉市役所沿いのメイン通りのトンネルを使っていたので、気づかなかったのだろう。一本裏にこんなに素敵な道があるとは。
隧道を包み込む新緑とそこを抜けてくる風が心地よい。隧道に吸い込まれてゆくような感じがする。
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トンネルの出口の向こうにも緑が見える。入口の緑と出口の緑に呼ばれるように歩みを進める。むせるような緑の匂い。
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隧道を抜けて少し歩いて、突き当たりを右に曲がり、佐助稲荷に向かう。
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佐助稲荷の入り口までは結構蒸し暑い感じがしたのだが、連なった赤い鳥居を進むこどに空気が変わり、どんどんヒンヤリとしていく。山の中の匂いがする。
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佐助稲荷から戻る途中で、佐助隧道のある通りの途中に、柵で閉じられた小さなトンネルを見つけた。こちらも緑に覆われて美しい。
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佐助隧道、いつも歩き慣れた道の裏に、こんなに魅了的な道があるとは。
常に好奇心と探究心を忘れずに新しい道を開拓していきたい。新しい発見はとても豊かな気持ちにしてくれる。
猫間英介
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