【短歌一首】 光明を求めて春のトンネルを行けど出口のなき闇迷ふ
春になるとなぜかいつも気が急く。
新しい季節に何かを求めて進もうともがき始める。しかし時間だけが容赦なく進み、大したこと何もできないまま、取り残されるような焦りだけが募る。出口はいずこ?
もはや人生の春の恒例行事なのか。
トンネルにもいろいろある。
トンネルに入っても、出口が見えないと不安が募る。
トンネルに入ったはいいが、闇に迷うばかりで全然進めないこともよくあること。彷徨い続ける。
さらに入口が閉ざされてしまったトンネルもある。でも入れないと余計に入りたくなる。だから、「危険⚠️」
壁に書いてある「ずい道」=「隧道」とはトンネルの漢語的表現らしい。もともと「隧」は、斜めに下って入る墓道の意とのこと【新明解国語辞典】
う〜む、墓道ってのはちょっと怖い響き。
中はどうなっているのか。目を凝らしても見えません。
隧道に入ったはいいが、出口はなく、もと来た入口も閉じられてしまったら、闇の中を彷徨うだけ。あっ、今の自分かも?
猫間英介
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