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【短歌一首】 神田川井の頭に湧き江戸育て隅田川まで清ら運べり

神田川
井の頭に湧き
江戸育て
隅田川まで
清ら運べり

自分にとって最も親しみがある川といえば、東京の都心部を東西に横断して流れる「神田川」。 若い時期に住んでいた街の近く、通っていた高校の近く、母方の祖父母の家の近くを流れていて、よく川の流れを観察していた。

神田川(水道橋付近)

そして、1970年代に人気のあったフォークグループ「かぐや姫」(1973年。発表当時は南こうせつとかぐや姫)の大ヒット曲「神田川」で川の名前が一躍有名になった。 大好きな曲で友達とコピーしてフォークギターで歌っていた。

この神田川の水源は、東京都三鷹市にある井の頭公園の井の頭池。そしてその始まりの上流部分は、江戸時代のはじめに徳川家康により井の頭池から江戸市中に飲み水を提供するために作られた「神田上水」。 

そんなことを知ったのはずっと大人になってから。子供の時にしょっちゅう来ていた井の頭公園が、これまたしょっちゅう川べりで遊んでいた神田川と結びついているなど全く知らなかった。

井の頭池の端の水源
水源から井の頭池へ
井の頭池
井の頭池から神田川の源流へ
神田川の源流部分
神田川の源流部分
神田川の上流部分(井の頭線の井の頭公園駅近く)
神田川の上流部分(井の頭線の井の頭公園駅近く)
神田川の上流部分(井の頭線の井の頭公園駅近く)

ユーミンさんの歌で「悲しいほどお天気」(1979年)という絵を描く学生たちの姿を瑞々しく切なく歌いあげた曲に登場する「上水沿いの小径」とは、この辺りではないかと昔から勝手に思い込んでいる。ユーミンさんが通っていた高校の立教女学院も近いので。

ただ、ユーミンさんは多摩美術大学で日本画を専攻したので、多摩川(玉川)付近かもしれない。念のためちょっとネット情報を見るとやはり玉川上水らしい。まあ、いいや、自分の中では最も親しみのある川である神田川と井の頭公園の上流としておこう。(あ〜あ、別に、調べんでも良かったのに・・・。勝手に思い込んでりゃいいじゃろ。)

初夏から真夏にかけて、毎年必ず何度も聴く曲。
最高に瑞々しく、切なく、涼しく、温かい。

だんだん街中へ
だんだん街中へ
水道橋付近
御茶ノ水付近
浅草橋付近
神田川の終点(隅田川に合流)
隅田川から屋形船

井の頭池を源流とし、東京の都心部を東西に横断して、最後は隅田川に合流。
日本にたくさんの川があるが、その始まりと終点を知っていて、それを実際に見たことがあるのは「神田川」だけだ。

自分にとって不可欠の唯一無二の川。これからもいろいろな地点で神田川を観察しよう。

猫間英介




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