2024年4月、あなたが知っておくべき曲
みなさん、こんにちは!
I'chiba'nです。
今月も素敵な楽曲がたくさん発表されたり、
注目すべき新人が現れましたね!
なので、今回の記事では
みなさんが今知っておくべきの曲を
9曲紹介したいと思います!
01. Porter Robinson - Cheerleader
Porter Robinsonは日本でも多くのファンを持っているEDMアーティストですね!
先月、彼の新曲「Cheerleader」が発表されました!
エモーショナルなエレクトロ曲をたくさん作り、「エレクトロはうるさくて踊るための音楽なだけ」という偏見を壊してきた彼が、今回はしっかりポピュラーな楽曲を持ってきました。
「Cheerleader」は、I'chiba'nでも紹介したことある「Hyper Pop」ジャンルをベースにしている楽曲です。耳が痛いほど高音を強調したサウンド、今までのエモーショナルな雰囲気は維持しつつ、しっかりPorter Robinson らしいポピュラーなサウンドを再現したのが特徴です。
また、日本ベースのサブカルチャーである「着ぐるみ」文化を使ったPVもかなり面白いので、是非PVの方もチェックしてみてください!
02. The Biscats - 純愛クレイジー
ロカビリーサウンドをしっかり再現している「The Biscats」の新曲、「純愛クレイジー」です。
「レトロ」が世界的なトレンドだった昨今ですが、これだけしっかり60年代、70年代のサウンドを再現しているバンドはかなり少ないのではないかな、と思います。
今回の新曲も、ロカビリーサウンドを「The Biscats」らしく魅力的に表現しています。
03. YOUNG POSSE - XXL
ほぼ「全て」と言ってもいいぐらい、多くのK-POPアイドルがヒップホップをベースにした楽曲を出し続けていますが、その中でもYOUNG POSSEは韓国のアイドルファンたちはもちろん、ヒップ
アイドルとしてポピュラーな人気を得ることも難しいですが、
特定ジャンルのファンの方々から認めてもらうのは、より大変なことですよね。
YOUNG POSSEが両方のファンから注目されていることは、アイドルとしてのポピュラリティをビジュアルでしっかり表現しつつ、音楽はモノマネで終わらず、しっかりとヒップホップ曲を出し続けているからだと思われます。
前回の曲、「young posse up」では一番最新トレンドであった「Jersey Club」、「Drill」をベースにした楽曲を発表し、逆に、今回はヒップホップの中でも一番基本的であり長い歴史を持っている「Boombap」ジャンルを、アイドルとしてきっちり自分たちのものにしています。
特に今回の新曲「XXL」は、K-POPの始まりである、「ソ・テジ」さん(日本で例えるとX-Japanのhideさんのような影響力を持っているアーティストです。)の曲「Come Back Home」をオマージュした曲で、かなり原曲を意識して作られているので、K-POP誕生の瞬間に興味がある方はぜひ聞いてみてください。
03. Benson Boone - Beautiful Things
最近、Spotify、Apple Music、Billboards、どこのチャートを見ても、彼の名前が入ってないチャートはないぐらいに多くの方々に愛されているBenson Booneの「Beautiful Things」です。
長い間、アメリカのポップシーンはヒップホップベースで動いてきていたのですが、数年前から風向きが変わっている様子があり、特にBenson Booneの「Beautiful Things」はまるで完全に新しい音楽の時代が来たように聞こえます。
全く新しいサウンドなわけではなく、少し古いようにも聞こえますが、むしろそういうサウンドに多くの人たちがノスタルジアを感じたのではないか、と思います。
04. Artemas - i like the way you kiss me
イギリス出身のプロデューサー、シンガーソングライターであるArtemesの新曲、「i like the way you kiss me」は、今月チャートインした曲の中でとても目立つ楽曲でした。
90年代のハウスを連想させる古いシンセサイザーの音、その上に流れる攻撃的でストレートリズムの歌メロがとても印象的な楽曲です。
個人的には「Crystal Castles」を思い出しました。
少しホラーな雰囲気と共に、広がりを感じる空間で演出した夢幻的なサウンドの魅力が、とても似ていると感じました。
05. Travis Scott - FE!N
去年の7月発表され、賛否両論だったTravis Scottのアルバム「UTOPIA」ですが、収録曲「FE!N」に関しては、とてもいい評価を得ています。
耳に残るのはもちろん、誰でも歌える簡単なサビ、フェスやツアーでのライブを意識し広い空間を支配する感じは、彼のツアーでとても熱い反応を得ています。実際に、アンコールとして「FE!N」だけを何回も歌ったのが話題になったこともありますね。
ここで注目すべきなのは、それだけヒットした「FE!N」のPVが、今更やっと公開されたことです。
ヒット曲の割にはとてもシンプルなPVなのが少しもったいないと思うところですが、PVが公開されたことで、しばらく「FE!N」の人気は続くと予想します。
06. Beyoncé - TEXAS HOLD 'EM
何の言葉が必要でしょう。Beyoncéです。
3月に発表されたBeyoncéの新しいアルバム「Cowboy Carter」は、27トラックのカントリー曲でできています。
彼女は前作、「RENAISSANCE」から始まる3部構成のアルバムで、世界のポピュラー音楽に対して、黒人コミュニティーがどれだけ重要な役割を果たしてきたのかを世界に証明するプロジェクトを続けています。
その中で2番目の作品である「Cowboy Carter」は、白人の音楽だと思われてきたカントリーをベースに彼女なりの分析を続けて作り上げた賜物です。
もちろん、彼女の以前から「Lil Nas X」のようなアーティストの影響で、カントリーミュージックが少しづつメインストリームに響き始めてはいたので、「カントリーの時代が来ている」、とぼんやりした雰囲気を感じていたのは事実です。
しかし、Beyoncéの「Cowboy Carter」はそのぼんやりしていた雰囲気をしっかり可視化して「今時のカントリー」に存在感を示したアルバムだと感じました。
カントリーの流行りは、来るのではなく、現在進行中です。
07. Ye (Kanye West) - Carnival
いい意味でも、悪い意味でもいつも話題になるYeが、「Ty Dolla $ign」と手を組み、新しいアルバム「Vultures 1」を発表しました。
彼の今までの言動のせいで大手会社が手を引き、完全に独立したアーティストとして発表した初めてのアルバムだった分、彼のファンも、アンチも、全世界が注目していた今回のアルバムは、発表時から一部配信サービスによる配信を拒否されたりするなど、紆余曲折が多かったです。
彼は今回のアルバムを通して、今までの言動に反省のメッセージは一切なく、思いっきりぶつかり、全世界を敵にしようとしていたので、発表後はさらに問題作になったのですが、アルバムのクォリティーだけはみんな良い評価をしています。
その中でも一番評価が良かった「Carnival」を一言で言うと「汗臭い曲」かな、と思います。マッチョイズムな歌詞と雰囲気、世界を全部敵にしてまで彼が表現しようとしたことと、彼の不安定な精神状態がとてもいいバランスで含まれているので、今のYeがどんな人なのかを理解できるとても良いトラックだったのかと思います。
もちろん、彼に対する判断はリスナーぞれぞれの課題かな、と思います。
08. Luke Combs - Fast Car
「Fast Car」は、Tracy Chapmanの同名の楽曲をリメイクした楽曲です。
アメリカの国民的カントリーミュージシャンである「Luke Combs」の声との相性がとても良く、去年の発売からとても長くチャートインしている楽曲です。
メロディーよりは、サウンドやアレンジが重要とされている今の時代に、メロディーだけで感動を与えてくれるこんな曲がチャートインしていることは個人的にとても嬉しいことです。
派手なアレンジ、派手なラップのような曲ももちろんそれぞれの魅力はありますが、このようにシンプルでメロディーの力を感じられる曲も十分魅力的であることを、あらためて感じさせる曲だと思います。
09. Daoko - 天使がいたよ
ソロアーティストとしての活動から、バンド「QUBIT」まで幅広く活動を続けて、最近はポピュラーより実験的なサウンドを多く追求してきたDaokoですが、今回はかなりポップなサウンドの新曲を発表しました。
5月発表予定の新しいアルバム「Slash-&-Burn」の先行曲として発表された「天使がいたよ」は、初期のエレクトロベースのDaokoを連想させる曲です。
「Future House」ジャンルをベースにしたサウンドが特徴的な「天使がいたよ」を通して、この後発表される新アルバムがどんな感じになるのか、少し考えてみるのも良いかと思います。
今月も素敵な曲がたくさんリリースされて、
とても耳が楽しい1ヶ月だったのかな、と思いますが、
みなさんはいかがですか?
もしI'chiba'nのエディターにも教えてあげたい、
みなさんのおすすめ曲がありましたら是非!コメントで教えてください!