プロの作曲家、DTMerはみんな持っている習慣!〜下編〜
みなさんこんにちは!I'chiba'nのハンです!
今回の記事は、前回から続けて、
「プロの作曲家、DTMerはみんな持っている習慣」、その下編となります!
前回の記事をまだ呼んでいない方は、
こちらの記事を先に読んでください!
6.Demo曲をしっかり整理する
まだFix(売れてない)曲は、いつ、どの場所で人に聴かせられる機会があるか、わかりません。
だからこそ、常に作った楽曲をしっかり整理しておく必要があります。
・ファイル名をしっかり記録する
(日付_ファイル名_楽曲のKey_BPM)のよう、楽曲の情報を簡単に書いておくと便利です。
・クラウドなどを利用し、いつ、どこでも楽曲を聴かせられるようにまとめておく
「音楽作ってます」と言うと、大体、「聴かせてください!」「聴いてみたい!」と答えてくれます。
友人や家族から、初めて会った人まで、曲を聞かせた人が将来クライアントになるかもしれないので、できるだけ多くの人に自分のDemo曲を聴かせた方がいいです。機会はいつ、誰から来るかわからないです。
・同じ音源でもmp3 / WAV両方準備しておく
他人に曲を聴かせる時は、どんな環境になるか、どんなバグや問題ができるかわかりません。
たとえ、「曲を気に入ってくれて購入を検討したいので、送ってください」、と言われたら、軽い容量のmp3ファイルが、
良い環境で曲を聴かせられる機会ができたら損失の少ないWAVが良いかもしれません。
mp3とWAVの違いを耳で判断できる人は世の中にあんまりいない、とも言いますが、機会を掴むためにはそういう小さいところまで考えた方が良いかもしれません。
7.音楽のことを知らない人のコメントに気をつける
作った楽曲に対してのコメントや意見を聞くため、多くの人に聞かせるのはいいことです。
「音楽を知っている人」にはより現実的な意見を(Vol.が小さい、バランスがおかしい、ボーカルによりReverbが必要そう)もらうことができますし、
「音楽を知らない人」には、音楽の消費者として、ある意味クリチカルな意見(良い、良くない、売れそう、売れなさそうなど)を聞くことができます。
しかし、「音楽を知らない人」はみなさんを気をつけるので、客観的な意見でない可能性も高いです。
「こう言ったら傷つくかな」、とか「音楽で頑張っているから…」とか、楽曲だけをみるのではなく、みなさんの人柄、今までの付き合いなども含めて考えてしまうので、客観的なコメントではないかもしれないです。
なので、
「音楽を知らない人」のコメントは自分の楽曲が人に好かれる可能性を確認できるいい機会ですが、信用しすぎて無駄なことをしないように、注意しましょう。
8.音楽を聴く時、しっかりジャンルを把握する
最近は一曲の中でも色々なジャンルを混ぜる「ハイブリッド」なサウンドが人気ですが、その「ハイブリッド」ができる理由は「きちんと元になるジャンルを把握しているから」です。
この傾向は打ち込み(DTM)の作業比率が多いジャンルになればなるほどそうですが、作りたいサウンドのジャンルをしっかり把握してないと、一生真似ばかりしたり、アマチュア感が抜けなくなってしまいます。
プロの楽曲は、ハイブリッドな楽曲を作る際もしっかり元になるジャンルの特徴を理解し、そのエッセンシャルなところを使っています。
(ジャンルの話は以下の記事を参考してください!)
New Jeans - Right Now(Drum & Bass)
YOASOBI - アイドル(Trap, House)
King Gnu - SPECIALZ (Industrial Rock)
Industrial Rock的な要素が強い曲ではありませんが、スネアの音色などが当ジャンルから影響を受けたと思われます。
Snow Man - Bass Bon (Future House)
このように、今はやっているジャンルや、自分が好きな楽曲、作りたい風の楽曲が「一体どんなジャンルの楽曲なのか」を把握しておくのは大事なポイントです。
9.好きじゃない曲を聴く時間を作る
自分が好きなアーティストの曲は、誰かから言われなくても、しっかり聴きますよね。それはみなさんのクリエイションの種、元になるところです。
ですが、みなさんはあまり好きじゃない楽曲を聴く時間を作っていますか?
ヒップホップとか、ボカロとか、EDMとか、ジャンルファンの人ならバラードやポピュラーミュージックが、
ポピュラーな曲を作っている人ならむしろHiphopとか、洋楽とか、特定のジャンルが苦手かもしれませんね。
Jazzとか、Bluesはどうですか?
ポピュラー音楽の元になるジャンルですが、みなさんはしっかり聴いていますか?
プロの方々は、自分があまり好きではない楽曲やアーティストの楽曲でもしっかり聴いている方が多いです。
その理由は、「そのジャンルを作れるようになるため」というよりも、
「自分が持っているクリエイションの種をより発達させるため」です。
理解している楽曲やジャンルが増えれば増えるほど、そのジャンルの楽曲を作れるようになることはもちろん、自分が持っている種、「好きな曲」「作りたい曲」の幅もバリエーションも増えるようになります。
テーゼ、アンチテーゼの話、みなさんは知ってますか?
初めて耳にした方もいるかと思いますが、簡単に絵にするとこんな感じになります。
ヘーゲルの弁証法は、いろんなところに使われていますが、
同じく音楽を勉強する僕たちにも適用できます。
苦手な曲を聴いても、自分の種になる「好きな曲」は消えないです。
むしろ、その種からより派手で綺麗な花が咲きますので、みなさんもよければ、あまり好きではない曲でも時間をかけて聴いてみましょう。
10.曲はSabiから作る
Sabiは、曲を聴くみんなが一番楽しみにしていて、聴きたがるところです。
曲で一番ポイントになるところでもあり、一番盛り上がるところであるからです。
アマチュアの方でA,B、もしくはIntroからいちいち曲を作っていることを良く見かけますが、もちろんIntroとして良いアイディアが思い浮かんだら、それでも大丈夫ですが、できればSabiから曲を作る習慣を身につけましょう。
Sabiを一番盛り上がるメロディーとアレンジにしておくと、そのSabiを基準にA,Bのメロディーアレンジも判断しやすくなり、メリハリをつけやすくなるので、プロの多くの方々はSabiから曲を書いたり、もしくはSabiの作曲に一番時間をかけています。
みなさん、いかがですか?
今回はプロの方々が身につけている習慣をみなさんに紹介いたしました!
すでにやっていることも、初めて知ったこともたくさんあるかと思いますが、
こういう細かいところで、楽曲のクォリティーが変わったりするもんですね!
みなさんがDTMにおいて持っている習慣、
大事にしている習慣はなんですか?
是非I'chiba'nにも教えてください!
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