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絶対に弱さを見せない人、なはずなのに…

「俺って、自己肯定感超低いんだよね」
学校で先生が授業の終わりに私の質疑応答が終わった後にこう言った。

突然だった。
完璧主義というか、冷徹ささえ感じさせる人を寄せ付けない独特のオーラを纏っている先生。
正直言って、怖い。

「家帰ったらさ、ぐでぇ〜ってなるんだよね」
「今、これまでの人生やり直してるとこ!今まで失敗してきたからさ」

ん?
なんなんだ、、???
しかも、こんな穏やかな表情…

私がいつも一番前の席で、熱心に授業を聞いているからなのか、
ただ単に疲れているから雑談相手が欲しかったのか、
なんで、あのタイミングで突然あんなことを言われたのか今でもわからない。

私も高校の時に物理を履修していないこと、だから構造なんてさっぱり!から始まり、
大学受験で失敗して浪人したこと、
浪人が決まってから専攻を建築に変更して猛勉強せざるを得なかったこと、
とはいえ理系科目は数学と生物で受けたこと、
大学院で早い段階から大手企業の就活して、一部の教授や助手から「君はアトリエに行って建築家にならないのか」と説教されたこと(応援してくださる方もいました)、
社会人になってからは会社の上司や先輩とうまくいかなかった時があること、など…、、
そんなたわいもない話をした。
はじめての雑談。

それで、私が
「無理だなぁ〜と思ったらすぐ周りを頼っちゃいます。1人で抱えて潰れちゃったら辛いから」
って言ったら、
その先生はぼそっと「すごい」と呟いた。


帰りの地下鉄に揺られながら、そんな弱みを打ち明けるのって私のことを信頼しているからじゃないか…???と勝手に1人で舞い上がった。
実際、私への対応も他の人よりも若干甘い、というか優しい、というか特別感を感じる…?
と自意識過剰になった。

同時に、
なーんだ、あの近寄りがたい雰囲気は自分に自信がないからなのか!
と腑に落ちてしまい、
それなら、先生を褒めまくって頼りにしたら多少は肯定感が生まれるのでは?と思ったりした。
私も学生の時に「なんでそんなに自己肯定感ないの?」と言われたことがあるから、周りが認めてくれると安心する感じはわかる。結局、周りに肯定して欲しいんだ。

それで、それからは授業の休み時間や終わりの時間に先生を捕まえて質問をしては「よくわかりました!いつもありがとうございます。頼りにしています」と感謝の気持ちを伝えた。
時には1時間も授業外に私の質疑応答に応じてくれて、
しかも担当外の科目まで超わかりやすくポイントを押さえて教えてくれた。

時にはまるで手のかかる妹のような感じで
「どこがわからないの?なんでも聞いてね!」とか、大勢の生徒がいる前で私だけに「これ、この前言ってた資料。お土産ね」と言って追加で資料を渡してくれたりした。

眉間に皺を寄せて仏頂面しているような強面だったのに、
穏やかににこにこ笑って「よくがんばってるね」と言われるようになったのはあまりにも状況が変わりすぎた。


やばい。
優しくて頼りになるし、かっこいい…


冷静なって考えると
流石に今年は資格に合格したいから、精神的に弱っていて頼れる人にすがりたい、不安定なメンタルなんだろうな。
それで、今自分が一番困っていることの相談に乗ってくれたり、解決してくれたりすると途端にもっと頼りたくなってしまう、依存的な状況にいるんだろうな。、と思う。


頼れる人がいる、憧れの人がいるとこんなに落ち着くんだ。
一人じゃない。
残り少ない時間を有意義に使って、
絶対合格する。


先生と生徒の関係じゃなくなって、
建築の話で雑談したい。



文字に起こすともやもやしてたのが少し晴れた。




今日もがんばります。

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