死刑のはんこ
死刑をめぐる失言により、法務大臣が辞任した。
妥当である。
しかしながら、法相が軽い気持ちで「死刑のはんこ」を押そうが、思い悩んだ末に押そうが、死刑の執行自体には何の影響もないだろう。
問われるべきは、死刑に対する個々の大臣の認識ではなく、死刑という制度そのものだ。
前世紀以来、多くの国が死刑を「文明」よりは「野蛮」に属するものと判断し、廃止してきた。
日本は、足並みを揃えて文明を選ぶべきか、それとも孤高の野蛮を続けるべきか、よく考えねばならない。
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