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「青い春を数えて」読了!

26日目です。27は好きな数字なので、明日も頑張ります!

概要

武田綾乃さんの著書「青い春を数えて」を読み終えたので綴ります!

本書の概要をざっくり言うと、5人の女子高生のコンプレックスの話です。(私の意見)

嫌いな部分って意味ではなくて、複雑な思いがあるって意味のコンプレックスです。
この意味でのコンプレックスって、無意識に自分に言い聞かせてるって側面があるなって思いました。あと、正解がわからないから自分で証明しようとしてるって感じもしました。

本の構成は、5作の短編で、
部活の話、受験の話、SNSの話、レッテルの話①、レッテルの話②って感じです(たぶん)

他の作品も読んでみたいなと思いました。特に、短編じゃないものを読んでみたくなりました!


さて、個人的に好きだった箇所を挙げたいと思うので、以下ネタバレです!


好きだった箇所

まず、白線と一歩から

そうだ、私は声を出すのが好きだ。誰かの言葉を、自分の声に乗せるのが好き。自分の言葉を積み上げて、それを誰かに伝えるのが好き。全部、本当は好きなのだ。ただ、怖いことから逃げていただけ。

ここは本当に好きでした!!

怖いっていう感情のせいで、好きなものを好きだって言えなかったのが本当は辛かったんだ。みたいな気持ちが伝わってきて、ぐっときました!
てか、短編だって知らなくて、こっから面白そうだな~って思ってたので、少し残念でした(笑)


赤点と二万から

「いや、うまくは言えないんだけどさ。なんというか、僕と宮本さんじゃ世界の見え方が違うのかなってその時感じたんだ。僕は先ばっか見てるけど、宮本さんは今を見てる」

例えば、世界の見え方をモノクロかカラーかで選ぶことができて、モノクロを選択したら脳の負担は減って疲れにくいとしたら。きっとモノクロで見る方が効率的なのだろう。でも私はカラーで見ると思う。(モノクロも素敵だと思いますけどね笑)
そんなことを考えたシーンでした!


側転と三夏から

姉みたいに、困ったときに助けてと言える人間になりたかった。努力していると思われたら恥ずかしいから、何でも出来るような顔をして。自尊心の鎧で自分を覆っているうちに、気付けば頑張っている状態が当たり前だと思われるようになっていた。背伸びした分の私の努力は、自分だけしか見ていない。幼い頃の側転と同じだ。成功することが当たり前だと思われているから、誰の記憶にも残っていない。

これは皆さん共感できそうな場面ですよね。
短編としては、側転と三夏がいちばん好きでした!


作戦と四角から

いつか遠い未来、血の色がカスタマイズできるようになったら、私は蛍光ピンクにラメ入りの血にしたい。きっと、唇がピカピカ光って綺麗だろう。或いは、宇宙みたいな銀河色でもいいかもしれない。怪我をした時に、傷口から星空が流れ出てきたら嬉しいから。

綺麗だなって思いました、すごく。
私は何色がいいだろうかと考えました!
皆さんは何色がいいですかね?


最後、漠然と五体から

正論じゃ、君を救えない。
「楽しくないよ。でも、それでいいの」
私はポケットに手を突っ込むと、 勢いに任せてスマートフォンを投げ捨てた。

5話目は清水が主人公かなって思ってたら違いましたね(笑)
『正論じゃ、君を救えない。』この部分が、共感でした。
少し私の話をします。
昔、担任の先生と進路相談をしていて、先生から至極合理的で、真っ当な正論をぶつけられました。私は、正論とは葛藤した上で自分の意見を話していたので、ひどく今更感を覚えましたし、同時に「正論なんてググれば出る。もっと身近な大人しか言えないようなことを言って欲しい。」と思いました。
まあ、先生は立場上正論をぶつける役目なので仕方ないことですが、親や教師に正論をぶつけられると、仮にも身近な大人の意見なので、多少たじろぐんですよね(笑)

背中を押しても、足を引っ張っても、本人の人生には本人しか責任をとれないのだから、どうせなら無責任に背中を押して欲しいと思いました。
ちなみに、友達が無責任に背中を押してくれたのですごく感謝しています。


という訳で、「青い春を数えて」は、現役の学生、特に中高生におすすめだと思います!
ぜひ読んでみてください!読みやすい本です!




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読んでくださりありがとうございます! 学生のうちに起業したいなーなんて思ったりしてます!! 絶賛勉強中です!!