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「、、だよ」

ふふ、すきだよ。

囁き合う小さな音が私達を繋いで、ほどけないように絡めて、36℃をぴったりくっつけてくれる。この音が無かったらきっと続きなんて無かったかのように静かに、優しく、切れていくんだ。それはきっと呪いのようにほろほろと、ぎちぎちと、永くて遠い幻を見せてくれる。




【泳ぐ水蓮と歩く金魚の鉢から】――――「、、だよ」

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