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わすれっぽいてんし

ほんのり黄ばんだ凹凸の紙の上で何度も点を繋ぎ線を重ねて生まれ巡り会えたすべては白く瞬くきらめきを纏い、僕にそれを分けてくれるから僕は影を作れる。影ができれば形を認識し易くてきっとこれならと思うのだけれど、ひとたび瞳を閉じればまた点と線ときらめきは夢の中に押し込まれてしまうんだね。

いつかには今日が明日迄、明日が永遠迄続きますように。




【泳ぐ水蓮と歩く金魚の鉢から】――――わすれっぽいてんし

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