ゲームクリエイターのKaroooome様が大好きなので語らせてくれ
私の大好きなフリーゲーム・インディーゲームクリエイターであるKaroooomeさんについて語ります!
Karoooomeさんは超短編のノベルゲーム・アドベンチャーゲームを定期的に発表されている方で、とにかく「最高」なんです!!Karoooomeさんの作品からじゃないと得られない栄養素があるんです!!
決して万人にお薦めの作家ではないのですが、これから僕が好きなポイントを書いていくのでそれで惹かれたらぜひ遊んでください!!
(すいませんLINEスタンプ今気づきました買いました)
ここが好き!
1:モノクロにチップチューン…デザインがかわいくておしゃれで色気がある
まず何も言わずにこれを見てください!
モノトーンでかわいらしくもオシャレ、さらにちょっと悪趣味な色気のある、レトロだけど新鮮なデザイン。ファミコン的というよりは初代ゲームボーイ的なその見た目に一目ぼれしました。
また、BGMについてはイワシロ音楽素材様から8bitサウンドをベースとした音楽を基本的にループ構造で淡々と、しかしそれが最高にオシャレに流れていて、それが本当に調和していて最高です。ちなみに好きすぎて最近自分の配信でもイワシロ音楽素材様の曲を使っています。
キャラクターは主に擬人化された動物が中心で、個性的なデザインと可愛らしさにあふれています。キャラクターは複数作品に跨って登場するので非常に深堀されていて、人気もありファンアートも多いです。ちなみにファンアートはわりと性的なものがあって、「すごいなぁ」と思いながら見てます。
僕はいわゆるケモナーではない、むしろ動物は苦手なのですが、Karoooomeさんのキャラは本当にその世界の中でイキイキしていて、その中にほのかな色気を感じてとても魅力的です。とはいえ性的なファンアートに性的な感情は覚えませんが…!
なお僕は犬のおまわりさんが好きです!
2:退廃的な世界観でダークユーモアにあふれた作風
Karoooomeさんの作品は「トンキン」という退廃的な街が舞台です。この街がとにかく荒んでいます。色んな荒んだ街の風景をすべて足して極端にした感じです。
下町やスラム街を描いた作品というのは古今東西多数ありますが、そのような作品と共通して、この街で悩んだり苦しんだり死んだり(?)しながら生きる人々の姿が力強く、優しく、時にダークユーモアに溢れて描かれています。
例えば警察なんかはもちろん腐敗しています。先ほど私の好きなキャラだと言っていた犬のおまわりさんはちょっとでも何かあればすぐに射殺するクソ警官です。「ホテル サニーサイドアップ」で泊まるホテルはなんかよくわからないものでとにかく汚れまくっていますし、「サンクチュアリで朝食を」ではお店のルールに逆らうと即抹殺されるというトンデモないお店が登場したりします。ていうかKaroooomeさんの作品の多くで、BADENDは死にます。
前述のようなダークユーモアが非常に軽いノリで描かれています。これは現代ではむしろ新鮮でした。
「ジョーカー」の監督であるトッド・フィリップスも「不謹慎なコメディは難しくなった」という時代に(参考)、そもそも「ダークユーモア」という「ブラックユーモア」の言い換え語ができているような時代に、いい意味で反時代的というか、素直に言うともう「ガロ」も「バウ」もない時代だよ…?と思わせてくれて、ダークユーモアならではの「これ笑っていいやつか…?と思いつつも笑ってしまう」という体験をいっぱいさせてくれます。恐らくそこでちゃんと笑えるのは、うまく表現の調整がされているのでしょう。学生の頃に読んだちょっと悪趣味で不謹慎なギャグを、当時よりも洗練されたものとして楽しませてもらっている気分です。
モ〇〇〇トーが出て来た時はびっくりしました…!
3:物語をとにかく「わかってる」センスと実力
かわいさやダークユーモアが印象に残りますが、Karoooomeさんは物語をどう見せるか、こっちをどうやって楽しませるかなど、とにかく「わかってる」作家です!
それは各作品のエンディングに現れているので、そこは当然見せられないのですが、例えばBGMと映像を完全に調和させた演出や、大事なところでは本当に、まさに「美しい」という言葉がぴったりなぐらい美しい一枚絵を見せてくれたり、ノベルゲームを遊んでいて一番おいしい「物語と演出のきれいな融合」を、しかも一本30分もあれば確実に終わる超短編の中で味合わせてくれます。個人的に大好きなのは「ウーバーエクスタシー」のオープニングのきれいな「音ハメ」とエンディングのあれが出るタイミングと、「ビフォア エッグノック」のあれの意味がプレイヤーにとって切り替わる瞬間です(細かい)
全部お薦めなんだけど強いて言えばこれを遊んでほしい!
1:エッグノック
代表作と言っていいのでしょうか?前述の九龍城みたいなモンスターデパートを舞台に、特別な生き物の卵を買うという作品になっています。
卵の設定も非常に面白いですしトンキンの世界観もわかりやすく理解できる作品と思うので最初はこれを遊ばれるのがいいと思います!謎解き要素がありますが、おそらく適度に悩んで楽しめるでしょう。
また、皆さん気になっているであろうサムネイルの包帯塗れのウサギくんとのやりとりも非常に楽しいです。あと、あの写真ね……
そして、彼がなぜこうなったかは後日作られた前日譚である「ビフォア エッグノック」で描かれています。これはなんとボイスが取り入れられていて、本当に心にくる作品になっているので、ぜひエッグノックをプレイした後は本作も遊んでほしいです。必ず、エッグノックをプレイした後に。
2:ウーバーエクスタシー
「とあるもの」を配達するバイトをする作品です。
タイトルからして「きっとろくなことにならないんだろうなぁ」と思われるでしょうが案の定ろくなことにはなりません。ただ、その配達先で見られる人間模様は、このトンキンという町で生きる人々の姿を生き生きと表せていて世界に厚みを感じることができますし、何よりエンディングが好きすぎてもう…!
また、実際の取引に使われるツールなどが使用されていたり、やはり作品を作るために色々なことを勉強されているんだろうなぁと感じます。
3:LOST AT SEA
選択肢もなく、ゲームというよりは映像作品に近いです。ストーリーは短く断片的ですが、その分映像の隅から隅までその細やかな演出や表象を味わえる作品です。アバンタイトルの切れ味のよさや、映像が少し揺れたりキャラクターの視野に入るものを使ってメッセージを間接的に伝えるなど、非常に映画的な演出を使われていて、決して難しかったりわかりづらい作品ではないけれどもプレイヤーに解釈が委ねられている作品です。
個人的には他のKaroooomeさんの作品を何本か遊ぶとよりストーリーがずっしりくると思っているので、ぜひ数本遊んでから今作に触れていただけるといいかなと思います。
4:プダラを着た悪魔
タイトルだけで最高です!!
もちろん映画「プラダを着た悪魔」をもじっているわけですが、後ろの「CENSORED(検閲済み)」で、つまりどういうことなのか一発でわかりますね?最高です!
今作は「LOST AT SEA」とは違いがっつりゲーム性があるのですが、そのゲーム画面を一目見た瞬間私は爆笑してしまいました。もうあれはぜひ見て欲しい…!確かKaroooomeさん自身が海外でパチモンを見たり収集されたりしているので、その経験を生かされているのだと思います!また今作もエンディングがとにかく最高なのでぜひ遊んでもらいたい……!
個人的に僕がKaroooomeさんの作品はここが好きだなあと思っているところを一番明快に味わえる作品だと思っています。
重要なお知らせ
なんと!Karoooomeさんの個展を開かれます!!!作品のキャラクターフィギュアや、オリジナルドリンクが出るそうです!!!
行きたい……でも、僕北海道だから……コラボ配信埋まってるから………(涙)
今この個展に行くともれなく僕から「いいなー」と言われます!!
偽造住民証ほしい…
おまけ
Karoooomeさんの作品はもちろん複数実況しているのでこちらに貼らせていただきます!ぜひ遊んだ後に見ていただければ嬉しいです。
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