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ショートエッセイ:ルルって大正にあったの!?TRPGのために大正時代を学んだよ

はじめに

 先日、大正時代を舞台にしたTRPG配信のGMをさせていただきました。

 PL二人がバディとしての形ができていくのを眼前で楽しむことができましたし、シナリオや大正時代の持つ優雅さや人々の活気、お茶目さを堪能させてもらいました!楽しかったのでよければアーカイブを見て欲しいです!

本題

 今回、シナリオのGMをするにあたり時代背景を知った上でやりたいと思い大正時代について色々勉強しました。
 今までは現代シナリオが多かったので時代背景などを気にする必要はなかったのですが、今回はNPCの演技や雰囲気作りのために勉強が必要だなと考えました。そもそも今回遊んだシナリオ「千代美草の芽吹く先」にはセッションを行うための大正知識が書かれていて、それも本当に参考や勉強になりました。

 そうすると大正時代に関して新鮮な知識がいっぱいで非常に楽しかったです!私が不見識ということでもあるのでしょうが…。
 探偵キャラが歌劇界に関わっていたので、当時の歌劇界の雰囲気を知るために鈴木清順監督作品の「浅草の灯 踊子物語」を見たりしました
 もちろん、映画というフィクションで脚色された大正時代とはいえ、江戸時代的な家屋とモダンな帝都が近距離に共存している大正の風景というのは私の中にはなかったですし、シナリオを読むにもその光景のイメージはとても役に立ちました。浅草オペラの楽屋がむしろ歌舞伎などの伝統芸能に近いものだったり、射的で遊ぶ姿や人々の息遣いなどを感じることが非常に勉強になりましたし、言うまでもなく映画としても面白かったです。

 そもそも浅草オペラ自体私は名前を知っている程度だったのですが、私たちが今知っているオペラに加え、オペレッタやミュージカルも含む和洋折衷な芸能であったというのも今回初めて知りました。

浅草オペラとは、浅草興行界で栄えた、オペラやオペレッタ、ミュージカルなどの日本語音楽劇の総称。欧米のオペラやオペレッタを日本語の歌詞で上演したものや和製オペラがある。高尚なイメージのオペラとは一線を画した、肩肘はらずに楽しめる大衆芸能といっていいだろう。

 また、薬について調べた時にも面白いことを知れました。
 今有名な製薬会社は大正どころか明治や江戸にかけて誕生したところが多かったことは知らなかったです。大正にはすでに「ルル」があったということには驚かされました。とはいえ今のような錠剤ではなく、薬液を綿に沁みこませて鼻から摂取するものだったようですが。「改源」も大正時代にはあったようですね。

「小さな歴史」が好き

 私は歴史の勉強は昔から得意ではなく、正直そんなに好きでもありません。幕府がどうとか豪族がどうとか政府がどうとか、いわゆる「大きな歴史」には興味が乏しかったりします。いわゆる歴史もの映画や大河ドラマも基本見ないです。
 でも、かつて人々がどのような暮らしをしていたか、どのようなものを食べて、どのような娯楽を楽しんで、どのような服を着ていたか、などの「人々の小さな歴史」を知るのはとても好きです。もしかするとそれがTRPGという、その世界を生きる人を演じる遊びが好きだったり、小説や映画でも「個人の物語」を好きになりやすい傾向にあることにもつながっているかもしれません。ノベルゲームも個人の小さな物語になりやすいですしね。
 なので今回このようなシナリオのGMをする機会をいただいて、勉強の機会もいただいて、二重に楽しめてとてもよかったです!
 また大正時代や他の時代のシナリオしたいな…。たとえば私の生きた平成レトロの時代とかも楽しそう…。調べたら平成でも知らないこといっぱいでてきそうですしね。

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